どっから来た、お前…。
ポカポカ陽気のある日のコト。
絶好のお昼寝日和の今日。
ベッドで寝ていると、
いきなりドスッと
お腹の上に重量感。
しかも、
何か…モゾモゾ動いて…る??
流石に目が覚めて、
原因不明の重量感へ、
目を向けた。
「お初です〜。わて、"スーパーモグー"言いまんねん。」
何事かと思った。
プロローグ
どうか夢だと言ってくれ。
アタシの名前は谷原花音。
不登校気味の高校2年生。ちなみに、不登校気味の理由は面倒くさいから。…あ、行く時はちゃんと行ってるよ??テストの日とか。
歌以外の能力は至って平凡的なアタシは、現在、両親の仕事の関係で一軒家に一人暮らし中。
そんなアタシに、この状況はどんな反応を求めてるのか……。大した反応は出来ないわよ。
「………えぇっと………」
「あ、お昼寝の邪魔やった??すみまへん、今退きますんで…」
「え、あ、どーも…。……じゃなくてね。」
ちょっと頭の整理が追いつかなくて流されそうになったわ…。危ない、危ない…。
それより、コレは一体どういうコトなの??説明しなさいよ。
何でアンタが、いきなりアタシの腹の上に乗っかって来たのかも気になるし……
そもそも、
どっから入ってきた、お前??
「あー…それについては、コレを読んでもろうた方が、ええかもしれへんなぁ…」
「は………、手紙…??」
一体誰から…………
M……Z…D………
MZD!?
神からの手紙なんて…。ラブレターじゃあるまいし、ドキドキはしないケド……
違う意味でドキドキする。
嫌な予感しかしないわ。
うはー…燃やしてぇ……。
花音へ
よ!!元気か??
皆の神様、MZDだぜ☆
今回はお前に頼みがある。
お前の所にモグラが来たろ??
そいつをしばらく預かってくれ!!
イイだろ??
どうせお前、ずっと家にいんだから。
というワケだから、
ヨロシク頼むぜ☆
P.S.たまに様子見に行くぜ☆
MZDより
あー、なるほどね。
分かった分かっt……
分かるかぁあぁあっ!!!!
なんでだよ!!なんでアタシがあのモグラを預からなきゃいけないんだっ!!様子見に来るとかどうでもイイから理由を書け、理由をっ!!!!
アタシが納得するような理由を…!!
とりあえず、神からの手紙をグシャッと丸めてごみ箱へシュートした後、スーパーモグーと名乗ったモグラを見る。
ベッドの端でちょこんと座ってるモグーは、一回辺りをキョロキョロと見渡すと、礼儀正しくこう言った。
「これからしばらく、よろしくお願いしますわぁ。」
家にモグラが住み着いた
(…アタシは花音よ、ヨロシク…)
(………!!!!)
((はぁ…これからどうしよう…))
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