生き埋め or 面倒な手間



ふ……ふふ…!!やっぱりね…。やっぱりこういうパターンよ…っ!!

見事たたき落としてくれたわね、あのクソ神!!電波はカモフラージュか!!!!


「あのアホ…!!そんなにグラサンかち割られたいのかしら…!!」

「く、口悪いし、言うてるコトが物騒やわぁ…。…手ぇ離せないって言うてましたやん。今、仕事中なんとちゃいます??」

「……キミは、事あるごとに仕事をサボり、アタシの休息を邪魔し、挙げ句の果てに仕事を手伝わせて帰っていく神が電話を取らない程仕事に集中しているとでも??」

「………………。」



な??



だから、アレはホントに忙しいんじゃなくって、面倒事を察知して故意で出なかっただけなの。

多分、男の勘とかそんなんじゃなくて、神的パワーで察知してる。全く…これじゃ能力の無駄遣いだわ!!もっと別の所に使えないのかしら。



「あーぁ…やっぱり一旦家に戻るしかないのかしら……。」

「ん??なんか都合が悪いコトでもあるん??」

「都合が悪いっていうかなんていうか……それだけの為に戻るとか、正直面倒じゃない??」

…花音…わて、運動って大事やと思うねんケド……


失礼ね。これでもいつもよりはだいぶ動いてるわよ。

ていうか、ただ家に戻るだけならまだイイのよ。そのあと、服着替えて、わざわざチャリ漕いで神の家に行くっていうのが面倒だってのよ。


……でも、言いたい文句も沢山あれば、聞きたいコトもある。そんなコト言ってる場合じゃないかも……。


「うぅ…どうしよう……」

「…………、あの…嫌やなかったら戻る以外の方法も提案出来るんやけど……」

「Σなんだと…!?」


そんな方法あんの!?だったら早く教えなさいよ!!


すると、モグーは先程自分が出てきた穴を指さして、一言。


「あの穴、一応神の家に繋ぐ予定やったから、あの穴通ればいちいち戻らんでもええで。」

「……また……穴、か……。」



それは……確かにいちいち戻るよりは進んじゃった方が楽だとは思う。

だが、「繋ぐ予定」とはどういうコトですか??


「んーっと……一応ちゃんと掘ってはあるんやけど…。なんせ今掘ったばっかりやからなぁ…。何も補強しとらんし…もしかしたら土が崩れてまた道が塞がってるかもしれんし…ちゃんと繋がってるとは言いにくいわぁ…」

「あー……なるほど。…………………つまりそれは下手したらアタシ、生き埋めの可能性があるってコトなのよね??

「…………………そうなるなぁ……」



…………さぁて……




究極の選択だ。






 

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