構造が知りたい頃合い。



「で、もうちょっと質問なんだけど。」

「え゙っ!?まだあるん!?」

「…何??まだ何か質問されちゃまずいコトでもあるワケ…??」

「い、いや…そういうワケじゃ…」



…ははーん??

この様子だと、まだ何か隠してるわね??


嘘つくの下手ね、コイツ…。まぁ、何を隠してるのかは後でじっくり聞くとして…

アタシが聞きたいのは…



「このドームっていうか……広い所??ココもアンタが作ったの??」

「あ、そのコトか…。………良かった…………(ボソッ」

え??

「Σっ!?せ、せや!!わてがココ作ったんよ!!スゴイやろ!?」


…今「良かった」とか言わなかった??コイツ…。…まぁ、イイわ。それも後で聞くとして…



…ふーん。コレ、モグーが作ったんだ。あんな小さい体で…。よくこんなデカいもんを作れたもんよね。


……………ん??



「ちょっと待って。この大きさ、アンタと会ってから一週間の間じゃ出来ないわよね??」


それにそれまでの間、テーブルの真下に穴なんてなかったし…。あったら、とっくに埋めてるしね。



「あー…、それは…。わてが花音にお世話になる前から掘ってた穴やからね。まずは、ココじゃない別の場所から穴掘って……えーっと、どこら辺に出たんやったっけ……」

「そんなん、アタシは知らないわよ。…何??この辺に穴でもあんn《ズボォッ》ギャアッ!!!!!

「あぁ、そこやった。で、今の天井の所まで……」


ま、待って!!


待て、モグラ!!!!


この際、説明はイイよ!!なんとなく想像出来たよ!!それよか、アンタが掘ったであろう穴に下半身埋まったよ!?

抜け出せないしっ!!


「あ、す、すみまへん!!大丈夫でっか??」

「大丈夫じゃないから言ってんのよ!!なんか、お尻の辺りが引っ掛かって……、………」

「……??…花音??」



…………ふ、



太ってないわよ!?確かにあんまり動いてないかもしれないケド…太ってないんだったらぁ!!アンタの掘った穴が狭いだけなのよぉっっ!!!!!

「お、おち…!!落ち着きや、花音!!誰も『太ってる』なんて言うとらんよ!!(汗」

「わぁああぁあああっ!!!!!早く出してぇえぇええっっ!!!!!」

「ギャアッ!!花音、暴れんといてや!!ちゃんと出れるようになるからっ!!!!」


ぐすっ…、アタシだって女の子なんだから…。これくらい気にするのよ。



とにかく、モグーに穴を広げて貰ってなんとか脱出。全く…何でアタシがこんなめに…。


「大体、なんでココ落とし穴状態なのよ!?」

「そらぁ…、土かぶせただけじゃ……なぁ??」

「"なぁ??"じゃないわよ、このヘルメットモグラ!!自分で掘った穴くらい自分で埋めなさいよぉ!!!!」

「ああぁあああっ!!!!わ、わしづかみはお願いやから、止めたってやぁ!!!!!!」



……そんなにトラウマになったのかしら、わしづかみ…。……なんか、可哀相なコトしたかしら……。


「まぁ…この際、落とし穴については見逃すとして……」

「花音……っ!!」

「アタシだって、そこまで鬼じゃないわよ。…それにしても、自分が掘った穴も埋められないアンタが…よく壁とか床とかこんなに硬く出来たわね…。大変だったんじゃない??」


床をゴスゴスと叩いてみる。


…やっぱりすごい硬いわよ。絶対コレ、ロードローラー必要なレベルだもん。

そう思って、顔を上げてモグーを見ると、意外な単語を探知。


「あぁ、それはわてじゃ到底無理やから…神が代わりに……、………あ。

「………………………。」




神……だ…と………??




 

[*prev] [next#]



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -