「酷いです光君!!私のお気に入りの絵本をあんな高い所に置くなんてー」
「だってお前が大切にしてるとかヘラヘラしながら言うから、俺は善意でだなぁ…」
「ヘラヘラしてないですー!!第一本は読むものなんです!!閉まっておいたら可哀想じゃないですか!!」
「本読まないから俺には関係ねぇよ」
「私が関係大有りなんです!!うぅ……私光君と違って身長ないんですからね?脚立持ってきて上り降りするの大変なんですよ?」
「あー悪かった悪かった、もう本はしまわねぇから」
「何言ってるんですか!?仕舞わないと本が汚れちゃうじゃないですか!!」
「もうどっちだよ……」
「もう私プンスコですよ!!」
「何だよプンスコって」
ガチャッ
「誰かいるかー?」
「お?」
「く、くろも君!?わ、私急用を思い出したからじゃあね光君私の事言わないでね」
ダッ
「あ、おい!!」
「なんだよいるじゃねえか、こんなとこで何してんだライト」
「あ、あぁ。マジでくろもかよ」
「はあ?何の事だよ」
「いや、さっき月よ、」
ヒューン、ガン
「い!?ってえぇぇぇ!!」
「上から何か……、おおお!!エメラルド鉱石!!しかもこんなデケェの見たことねぇ!!」
「(月詠の奴…覚えとけよ……)」
「あ、なぁライト。お前月詠って子知らね?」
「は?な、なんでいきなり。お前知り合いだっけ」
「いや、たまたまそんな奴がここにいるって聞いたから興味本意」
「ふーん……(の割りには月詠くろもの声で誰か解ってたな。……興味本意で毎日通えるかよ、普通)」
「なんだよ、人の顔見てヘラヘラしやがって」
「別に〜」
早く気付けよ、バーカ