バーナビー学パロ夢小説 | ナノ



「あーもう待ちくたびれたぜ」

「ホント遅いよねー二人ともどこ行ったんだろ?」


日も暮れて、さすがに学校を出さなければと思った僕は彼女の手を引いて教室に戻ろうとした。もう下校時間もとっくに過ぎているのになぜか教室の明かりが点いている。嫌な予感がして中を覗いてみると案の定バカップル二人組がいた。


「おっ!バニーどこに行ってたんだよ」

「あー!未来とバーナビーくん手繋いでるー!」


知美さんに言われて、しまったと思った。彼女は顔を赤らめていて、慌てて手を離した。


「い、いや誤解ですよ知美!」

「おっ、やっとくっついたか」


虎徹はニヤニヤ顔を隠せないようだった。


「虎徹くんまで…!」


彼女は恥ずかしいのか顔の前でぶんぶん手を振っている。


「はい、付き合うことになりました」

「バ、バーナビーくん…!」


さらりと告げればまた顔を真っ赤にする彼女を愛しく想う。観念したのか手で顔を覆ってしまった。


「よかったね〜未来。一年越しの片思いがついに叶ったよ!」

「えっ?一年越し?」

「そうそう、未来ったらバーナビーくんを遠くから見つめてるだ…」

「きゃー!やめてよ知美!それは言わない約束でしょう!」


一年越し…自然に僕の頬も緩んで虎徹みたいにだらしない顔をしているのだろうか。


「未来」

「は、はい!」

「未来のことが好きです」


僕のありったけの想いをあなたに贈るよ。


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