小惑星の独り言
僕と君は宇宙の一部でした
本当は誰よりも君がヒーローだった
例え一人でも彼女は戦っていた
泣き虫は涙を失った
どう足掻いても浮かぶ術を知り得るはずがなかったのです
僕の本心は氷結していた
無表情で今日も殺人を犯す
(殺すのは自分)
鳥は始まりを知らせた
だから彼は罪を贖うことを望んだ
それでも私は幸せだったよ
悪戯は歌にのせて
ひとつ、君が消えた
早口で告げたあの日の感情
今日も君は私からいなくなっていく
燃やした解答用紙
夢の先で逢いましょう
そしてまた最後を繰り返す
三角形の欠片合わせ
喉が渇いて死にそうなのに
布団の中の吐き溜め
星が堕ちてくる日
博愛者の混線
猫はにんまり笑った
シャットダウン
傘は笑顔を浮かばせて
指先を遊ばせた
薬はひどく冷たかった
深呼吸の本音
英雄は心を亡くしていた
その脆さすら愛おしい
切り抜き世界
三面鏡の討論
からから、
毒はゆっくり心臓に染み込んだ
瞳の中に星を隠した
空と世界の境界線
あら、紅茶の時間だわ
有意義に真意
優しい嘘のつくりかた
無線機越しの背比べ
知者の溺死
不都合な昨日を吐き捨てた
すり替えた先の未来
愛想は人を殺す
犠牲者の幸福論
橙色は君の色だった
人間不信
滑稽さに軽蔑
いらない、
どうしようもなく私は天邪鬼だった
後悔は心臓を貫いて


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