夢 | ナノ




×月○日

幸村の顔がやばい。般若。




×月○日

幸村が笑ってる。怖い。




×月○日

幸村が落ち込んでる。真田がオロオロしてる。



×月○日

普通








え、何この機嫌日替わりカレンダー
因みに今日はめっちゃ機嫌良い。
先輩たちがおびえてる。




「仁王、明日からの合宿だけど朝7時駅に集合だからね、遅れないようにしてね。」





…うん、怖い。
普段なら遅れたら殺すくらい言うのに




「今思ったことは今日だけ許してあげるよ、何せ俺は今日機嫌が良いからね。」

「!?」




鼻歌を歌いながら去ってく幸村、そして怯え過ぎて半泣きになってる真田
なんじゃこのカオス




「今日の幸村は絶好調だな」

「どうしたんじゃあれ」



ああ、と肩をすくめて笑う参謀



「みょうじが合宿についてくるらしい、まあ今回は合宿を兼ねた旅行だしな。」

「なまえちゃんが?」

「懐かしいだろう、最近会ってないようだな」




高校のときはあんなに仲良かったのにな
そう言う参謀はさっきとは違っていたずらっぽく笑う。





「…」

「お前は大学に入ってから表面上だけだが一気に変わったな。」

「なんじゃいきなり」

「あのときは素直で可愛かったな」



相変わらず言葉に無駄がなさすぎて独り言のように聞こえるし理解するのに少しだけ時間がかかる
赤也なんて毎回「柳先輩何言ってるかわかんねーっすよー!意味不明ー!」とか喚くほどだ。
…あいつがバカなだけか。







「参謀は変わらんな」


「そうか?まあ少なくともお前よりはそうかもな」








明日は遅れるなよ、と言うと真田を宥めにその場を離れる。




ポケットの中に入っていた携帯を見るとメールが一件



「明日あそぼーよーカラオケいこー★」


差出人は英語の羅列