夢 | ナノ


「ん…」



カーテンからもれる白い光が眩しくて目が開けられない。とりあえず今何時?しょぼしょぼした目を必死に開けてすぐ目の前にある携帯を見ると「6:52」と表示されてた。

朝ご飯にはまだ早いしもっかい寝ようと寝返りをうつと目の前は銀世界。それはあまりにも綺麗で、思わず手を伸ばして触ってみると柔らかい繊維のような手触りと何か固い感触。


ん?







目も慣れてきて頭もスッキリしてきたところで気づく。


ここあたしの部屋じゃない。

とりあえず視線だけ動かしてみるけど、あたしの部屋以上にシンプルな部屋してんな。ステンレス製?の黒を貴重としたシックな机の上にパソコンが見える。床には変な形したテーブルに楕円形の低反発クッション(気持ちいいよね)。あとはマリリンモンローやらアメリのポスターやらが貼ってる。




「………」


なんか怖くて動けない。
やばい、変な汗かいてきた。

なんだか頭も痛いぞ。





まぁ、本当に今度こそ夢だよね絶対に夢だよね。じゃなきゃ有り得ないよね。だってこんな部屋知らないもん。友達の部屋でもこんなとこない。


それよりね、妙に左があったかいんだよね、体温みたいなさ、丁度いい温度なんだよね。


ちょっと勇気を出して体を起こしてみる。そしてもっと勇気を出して左を見てみる。







「に、にお…?」












お母さん、ちょっとあたし泣きそう。