夢 | ナノ





保健室から戻ってきたら仁王がものすごい勢いですり寄ってきた。

「なまえちゃあーんっ!!!!大丈夫だったあああああ!!!????」

「ああああ!!!!また来た!!!!!!」

「寂しかったあああああああ!!!!」

「うるせええええ」

ばしんっ!

「殴ったあああああああ!!!!」

あーもう何でこいつこんなにうるさいの!見た目チャラ男なのに!…あ、チャラ男もうっさいか。
とにかくうっさい。こんなにガキ臭い高三は初めて見たよ!

「また頭痛くなるからやめて!てかあんた部活はどうしたの。」

「んーなまえちゃん心配だから待ってた」

「え、」

待ってたって、あたし結局あのまま一時間いたんだよ?幸村とキスしたり、指を絡めたり、所謂(いわゆる)イチャイチャしてた。でもその間、仁王は忠犬ハチ公のように待ち続けてたんだ。

なんか、罪悪感

頭を撫でてやると気持ちよさそうな顔をする仁王。あたしのこと、全然悪いと思ってないんだろうな。(知らないから当たり前なんだけどさ)良い奴だな、あたしも良い友達持ったな。

「てか、保健室くれば良かったじゃん」

もっと強くなでてやると「ぷぴーな」とか意味わかんない言葉言いやがった。いつもなら殴るけど今日は特別。仁王良い子だったもん

「だって寝起きのなまえちゃんって般若みたいで怖いんじゃもん!プリッ!」


前言撤回
こいつシバく。