凪斗からのプレゼントに頬を緩ませながら、また手に持ったシャーペンを動かした。
フロアは全部で21階ある。その下に大広間などがある4階建てのホール。つまりは計25階の超高層ビルだ。私は大体、フロアの事を"〜階"と呼んでいる。
最上階の21階と20階はレストランだ。21階が洋食と中華など。20階が和食とフレンチなど、と分けてある。そして19階が大浴場だ。これは男女別ではなく、水着を着るものだ。
そして5階から18階が私たちが住むフロア、となっている。


「まぁ、頑張りますか」


カチカチ、とシャー芯を出し、改めて書く姿勢を取る。


花村くんは18階だ。そして、17階が終里ちゃん。九頭龍くんは高い方がいいらしいから、16階。そして、その下の15階にペコちゃん。

…次は下から考えよう。1階には左右田くん。怖がりそうだから。そしてその上に、同じ怖がりっぽそう田中くん。いや、左右田くんと田中くんの間にソニアちゃんを入れよう。だから、2階にソニアちゃんで、3階に田中くん。あぁ、楽しそうだ。

4階は縁起が悪いから飛ばして、5階に豚神くんを入れよう。その上の6階に澪田ちゃん。


…さて、どうしようか。


蜜柑ちゃんは中間、と言っていたから9階だろう。澪田ちゃんと蜜柑ちゃんの間に2人分空いているから、西園寺ちゃんと小泉ちゃんの二人を入れよう。

じゃあ次は上の階層だ。

10階には超高校級の人生窓口である日向くんがいいかもしれない。じゃあ、11階には私。そして、12階にはもちろん凪斗だ。

13階も縁起が悪いから飛ばす。だから14階には弐大くんを入れて…


「…これで、全員かな?」


確認するように指で、ひいふうみい、と数えていく。数は全部で16人。うん。合ってる。
明日、苗木くん達にこのパズルを報告しよう。そう決めて、私は時計を見た。


「…2時…」


比較的自由な未来機関の出勤時間に感謝しながら、私は眠りについた。ああ、また明日も遅刻だ。
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