カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ地方でチャンピオンになったが辞退させてもらった。

別にチャンピオンになりたかった訳じゃない…只、ポケモン達と楽しくバトルや旅がしたかっただけなの。





前を向いて01





ママやパパのいるマサラタウンへと足を向けたついでにオーキド博士に挨拶したのだが…今、僕の周りには海が広がっている。




『……何で?』
「ダネ…」




僕が呟くと、頭の上に乗ってるフシギダネが呆れた様に鳴いた。そんな声で鳴かなくても…。


そうーーーオーキド博士からアララギ博士に会いにイッシュ地方へと行ってほしいって言われたんだけど…連絡が取れなくて困っている。
ライブキャスターの使い方が全くわからないのだ。
船には乗れたのにアララギ博士に連絡出来ないだなんて、どうすれば良いのだろうか。
困ってる間にイッシュ地方に着いたみたいで、船から音がする。

フシギダネは嬉しいのか、一回飛び跳ねた。




「ダネッ!!!」
『ああ!フシギダネ、ちょっ、待っ……ぎゃっ!!』




僕の頭から思いっきりジャンプをし、走り出すフシギダネ。
追い掛けようと走ろうとしたが、頭の重さがなくなったのでバランスを崩してしまい、足を自分の足に引っ掛けて思いっきり前に転けてしまった。
周りの目が痛い、転けたとこも痛い。



『う…フシギダネ…追いかけなきゃ…』


両足の膝を怪我してしまったが、擦りむいた程度だったのでフシギダネを追いかける事にした。
擦りむいただけでも痛いものは痛い。アオネは足の痛みを我慢して走り出した。

この先はカノコタウン。アララギ博士がいる筈だと思い、フシギダネの名前を呼び続けた。




『も〜!フシギダネどこー?』





所代わってアララギ博士の研究所。

アララギ博士と鍔の付いた帽子を被った一人の少年が立っていた。
その少年の肩には、イッシュ地方には珍しいピカチュウが乗っていた。





「じゃあ、アララギ博士!行ってきます!」
「良い旅を!……サトシ君!」




そう言って少年は次の街へと歩き出すーーーー




>>20120706




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