「見た事ないポケモンだな!」
『カントーのポケモンでフシギダネと言います』


アオネはポケモン図鑑でバオップを調べ、最後に草タイプですと付け足す。
草タイプと聞いたポッドは馬鹿にされたと勘違いし、バオップに炎のパンチを命令した。アオネのフシギダネは向こうの地方では逃げ足の速いと評判あったので、スラッとかわしていく。

「オプ!」
「ダネダネッ!」

「逃げるだけじゃ俺たちに勝てないぜ?バオップ、火炎放射!」
『別に逃げてるだけじゃないんです…フシギダネ、かわして!』



バオップの動きが鈍くなってきたな…ねむりごなとどくのこなが少しずつバオップに当たっているって気付いていないのが幸いだ。バオップには悪いけど、痺れてもらうよ。


「オプッ!?」
「!、どうしたバオップ!」
『バオップには少しの間、痺れてもらいます』



「まさか、どくのこな!?」


静かに見ていたコーンが気付く。にんまり笑うと同時に、バオップは眠ってしまった。

『実はねむりごなも混ざってるんです……フシギダネ、ソーラービーム!』

「ダ、ネー!」



フシギダネのソーラービームを直に受けたバオップは目を回し、倒れた。どくのこなとねむりごなのお陰でもある。

「バオップ、戦闘不能!フシギダネの勝ち!」

コーンの言葉で勝ったんだ、と改めて実感する。フシギダネがアオネに飛び付き、ダネ!と声を上げた。




「アオネおめでとう、これがトライバッジですよ」

『ありがとうございます!…わあ、これがトライバッジか』


アオネはイッシュ初めてのバッジ、トライバッジをじっくり見てケースにしまった。


ジム戦も無事終わったので、頼んでおいた抹茶ミルクレープを食べる為に席へ着く。

ポッドが抹茶ミルクレープを、コーンは何故かホットミルクを持って来てくれた。
コーンのオススメを特別にくれるらしく、遠慮なく貰う事にした。…ホットミルク美味しいや。



『ポッド、コーン、僕もう行くね!色々ありがとう!』

「ちょっ、アオネ!」
「少し待って下さい」
『…お?』


走り出そうとしたアオネを呼び止めたポッドとコーンにわからず首を傾げるアオネ。

ずい、と目の前に差し出されたのはポッドとコーンの手にある二枚の紙。


『何それ』
「お前、ライブキャスター持ってるか?持ってるよな!」
『も、持ってる』
「これ、ポッドとコーンの番号です」
『…ありがとう?』




>>20121221





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