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エルヴィン・スミス。裕福な家で育ったにも関わらず訓練兵に志願した男として少し噂になっている男。あと、容姿も良いということで数少ない女子にとっての目の保養…ともいえる存在だった。正直、私も例外ではなかった。話したことがないから性格までは分からないが、見た目からはいい印象を取れる人物だ。
「エルヴィン…。何でお前が入ってくるんだよ」 「揉め事を起こされて、いい気分になる人はそういない。それに教官に見つかって困るのは君のはずだよ」
エルヴィンが仲介に入って、少し空気が落ち着いた気がする。ナイルも先程までの攻撃的な目をしていなかった。
「君は憲兵団狙いなんだろ?」
エルヴィンの言葉に周りが少しざわついた。
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