おおかみこどもさサマウォとは全く違う感じの話でしたね
とてもいい作品でした

序盤のお父さんの死亡にドッキリして
中盤は子育てって大変だなあと思い
終盤は本当泣けました…
こういう家族ものには弱くて(´;ω;`)

子供が成長していく様が生き生きと描かれて素晴らしかったです

初めは狼として走り回ったり獲物を捕まえたりした雪が小学校に行くのをきっかけに狼ではなく人間として女の子として成長していく

逆に雨は幼少期は怖がりで泣いてばかりだったのに川で獲物を取り逃がしたのをきっかけにだんだんと狼として成長していく

どうして狼はいつも悪役なの?という雨の台詞から
雨は雪より「狼」という意識が元々高かったとも考えられますね

雪は狼になることをだんだんと嫌になっていった
自分が本当は狼であることを隠さないといけないという意識が彼女を苦しませていたのかもしれません
だから最後に赤い服の少年(ごめん名前忘れた)に自分が狼であることを告白して受け入れてもらえたことが嬉しくて雪の心が少し軽くなったのかと思います

あのカーテンがヒラヒラなって雪が人間から狼へ狼から人間へと変わる表現が凄く好きです

雨が雪に今日は家にいなよと言う台詞は雨が母のことを大切に思っていると同時に独り立ちする決意を表しているのでしょうね

10歳は人間としては子供でも狼としては大人
もう狼として生きていくには十分な年齢
それに花は気づいてしまい雨が自分で選んだ生き方で生きてほしい…でもまだそばにいてほしいという葛藤があったのだと思います

雨が森へ一人で入ってしまって花がそれを追いかけるのも幼少期に雨が死にかけたのを思い出してまた何処かで危ない目にあってるんじゃないか、何処かで一人で泣いてるのではないかと思ってならではの行動だと思います
花が雨のことをとても大切に思っていることが凄く胸に刺さりました

最後に雨が独り立ちするのを受け入れ
元気で、しっかり生きて
と笑顔で言うのがとても印象的でした
花が常に笑顔であることは彼女の生き方の1つなのでしょうね

それぞれの生き方を歩んでいく
人間として狼としての
そのことがとても良く表現してあり素晴らしかったです
花の雪と雨に対する愛情もとてもよく伝わりました

サマウォは割りと子供向けだなと思いましたが
この作品は大人向けな気がします
特に子育てが終わった人が見るのが一番グッと来るのではないのでしょうか?

矛盾点やここはどうなの?みたいなところもありましたが全体的に見るととても良い作品でした



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