「あ」
「どうしたの?」
「淳、テレビテレビ」
「?…あ」
「手塚だよな」
「手塚だね」
「ウィンブルドンだってよ」
「やっぱプロになったんだ」
「あら、彼とお知り合いなの?」
「はい、中学の時に」
「やっぱ手塚すげー」
「でも相手も強いね。ずっとデュース続いてるよ」
「うん……おっ」
「手塚とった」
「サーバー?」
「だね」
「うわっ、サーブ早っ」
「当たり前だけど昔よりすごく強くなってるね」
「ねえ、二人もテニスやっていたんでしょ。もうやらないの?」
「…そういえば、ずっとやってないね」
「高校からだから…6年くらいか?」
「懐かしいや。なんか久々にやりたくなってきた」
「全然体動かしてないから鈍ってるだろうけどな」
「今度の休み行こうか」
「いいな、観月も引っ張ってこうぜ」
「お婆さんもどうかな?」
「あら、いいのかしら」
「お爺さんも一緒にやろうよ。教えてあげるからさ」「ふふ、良いわねえ」
「クスクス。楽しみだね」
「ああ」


なつかしい



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