「ねぇ、観月」
「どうかしましたか?」
「…コーヒー、美味しい?」
「ええ、美味しいですよ」
「なら、いいけど…」
「急に何ですか、気持の悪い」
「酷いな」
「だって淳くんがそんな難しい顔をするなんて、今日洗濯物干してきたんですからやめて下さいよ」
「泣いていい?」
「どうぞ」
「観月の血は何色なの?」
「薔薇のように情熱的で美しい赤です」
「凄い、自分で言った」
「当然です」
「観月さ、昔と違ってヒステリーじゃなくなった分、神経もメンタルも強くなったよね」
「貴方達の相手をしていれば誰だってこうなります」
「イジリ甲斐が無いなー…」
「僕に勝とうなんて100年早いですよ」
(でも時々子どもっぽい所もあるんだよね)
「…淳くん」
「なに?」
「コーヒーは人に入れて貰う方が美味しいんです」
「…」
「だから今度亮くんに入れてもらいなさい。その歳で自信を無くすのはまだ早いです」
「…」
「大体、美味しくなかったなら来てませんよ」
「…観月がデレた」
「ウジウジしてる姿見るのは鬱陶しいですから」
「本当いい性格になったね」
「礼には及びません」
「褒めてないから」


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