「淳、アレ取って」
「ほら」
「サンキュ」

「えっと、どこに置いたっけ」
「テレビの横だろ」
「本当だ。無意識に置いてたから分かんなかった」

「ねー、僕アレ食べたい」
「分かったよ。その代わりお前鶏肉切っとけ」
「やった」

「ちょっとあそこに行ってくるから店よろしく」
「あ、ついでにアレ買ってきてよ」
「忘れなかったらな」
「えー」

カランカラーン

「…聞いていいか」
「なに跡部、どうかした?」
「なんでお前らの会話には主語が無いのに通じてるんだ」
「なんでって…なんとなく?」
「おかしいだろ」
「そんなこと言われても」


言葉はいらない



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