亮が幸村の店に遊びに来たようです

「もうこれ花園だな」
「結婚式で使う花を3件も頼まれてね。昨日から大忙しだよ」
「だからこんなに花で溢れ返ってるのか」
「結婚式なんて懐かしいな」
「3年前だったか」
「6月に挙げたからジューンブライドだったんだよね」
「その奥さんは?」
「会場に花をセッティングしに行ってるよ」
「働き者でいい嫁さんだな」
「女房と畳は新しい方が良いって言うしね」
「お前それ聞かれたら嫁さんに殺されるぞ」
「3年はまだ新婚じゃないの?」
「未婚の俺に聞くなよ」
「じゃあ結婚したら?」
「相手もいないし何より結婚する気ない」
「へー、結婚なんて聞くよりも悪くないものなんだけどね」
「つーか何でお前がそんなの気にするんだよ」
「なんか面白そうだったから」
「おい」
「それにもう25歳だし、良い歳なんじゃないの?」
「…結婚しなくても、個人の幸せは別だろ」
「ふふ、そうだね」


今が一番幸せだから



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