「前から思っていたんですが」
「何を?」
「あの店の片隅にあるピアノは使っているんですか?」
「アレ?ちゃんと使ってるよ」
「淳くん、ピアノ弾けたんですか?」
「いや、僕じゃなくて観月も知ってる人がね」
「僕も知ってる…?」
「鳳が使ってるの」
「あの氷帝の鳳くんですか?」
「前に跡部と一緒に来たんだけど、そのピアノみて弾かせてくれって言われて」
「でも使ってなかったなら調律とか必要ではないんですか?」
「うん、だから跡部が調律師連れて来てやったの。鍵盤全部バラして」
「…徹底しましたね」
「前にここを使ってた人がくれたんだけど、僕らが下手に扱うよりは使ってくれた方が良いから」
「鳳くんの演奏ですか…一度聴いてみたいですね」
「聴きたい?」
「ピアノを聴きながらアフタヌーンティーなんて素敵じゃないですか」
「じゃあ次に鳳が来たら教えてあげるよ」


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