「あ」
「やあ」
「幸村、お前も買い物か?」
「出かけたついでに頼まれちゃってさ。亮も買い出し?」
「調味料無くなってきたから行きつけの店に行くんだ」
「そうなんだ。それにしてもこんなところで会うなんて珍しいよね」
「お互いほとんど店にいるからな」
「たまに気分転換に外に出るくらいだし」
「今日は店休みなのか?」
「ああ。気になる本があったから探しに行ってたんだ」
「でも花屋って忙しいし結構重労働なんだろ。読む暇あるのか?」
「ゆっくり気長に読むのが好きだからね。何なら俺の持ってる本読む?」
「俺は本より映画の方が好きだな。この前懐かしいやつ借りてきてさ、感動したわ」
「何のやつ?」
「ベイブ」
「えっ」
「何、幸村ベイブ知らねえの?」
「知ってるけどさ、何でそのチョイス?」
「急に見たくなったんだよ」
「確かに懐かしいけどさ…なんかベイブって聞いたらブン太が出てきた」
「それ丸井が聞いたら怒るぞ」
「黙ってればいいんだよ」
「ふーん。そうだ、ちょっと店に寄ってかないか?久々にコーヒー入れてやるよ」
「いいね、荷物置いたら行こうかな」


休日の二人



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