向日「なー跡部、ピザって10回言って」

跡部「アーン?何でそんな事しなきゃならねえんだ」

向日「いいからいいから」

跡部「ったく…ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」

向日「じゃあここは!?」(膝を指差しながら)

跡部「関節」

向日「えっ」

跡部「えっ」


―――――――――――

跡部「おい、ジローはどこ行った」

忍足「ジローなら多分中庭におるやろ」

滝「今日良い天気だしね」

跡部「また寝てやがるのか…あいつどうすれば起きてられるんだ」

滝「そういえば、ジローは電池で動いてるって跡部は知ってた?」

跡部「!?」

滝「あー、やっぱり知らなかったんだ」

跡部「おい…それはどういうことだ…!?」

忍足「えっちょ、何言うて「ジローがいつも寝てるのは、エネルギーを充電してるからなんだ。激しく動くとエネルギーを消耗しやすくなるから、いつもああして充電してるんだ」

跡部「なん、だと…」

忍足「」

滝「ただ、ジローはお金あんまり無いから旧式の燃費が悪い電池しか無いんだ」

跡部「そうだったのか…どうりであんなに寝てばかりいたのか。そうと分かればジローの為に最新式の電池を用意してやらないとな!早速ロシアの宇宙開発部に最新機器作成の依頼を…」

忍足「いつまで続けるんやこの茶番。ちょ、跡部とりあえずその携帯しまおうか。滝も笑ってる場合やないああああせやから跡部もなんや知らんけど凄いとこに電話かけるなああああああ!!」

滝「あー楽しい」

―――――――――――

跡部「鳳…ちょっと聞いてくれねえか…」

鳳「ど、どうしたんですか跡部さん!そんな深刻な顔で…」

跡部「さっき…俺は幸村ととんでもない契約をしてしまったんだ」

鳳「幸村って…あの立海大付属中三年のテニス部部長、幸村精市さんですか?」

跡部「何でそんな説明口調なのかはともかく、その幸村だ」

鳳「跡部さんがそんなに深刻になるなんて、一体何が…」

跡部「実は…――」



幸村『――と言う訳で、今度の日曜に氷帝と練習試合をしたいと考えてるんだけど』

跡部『日曜か…まあその日なら予定も空いてるからな。いいぜ』

幸村『本当?良かったー!』

跡部『じゃあ時間は9時からうちのコートでどうだ?』

幸村『分かった。約束ってことだし、電話だけどアレしようよ』

跡部『アレ?』

幸村『指切りだよ。跡部知らないの?』

跡部『聞いたことねえな。何をどうやるんだ?』

幸村『小指出して、ゆーびきーりげーんまーん、嘘ついたらはーり千本のーます、ゆーび切った!ってやるの』

跡部『なっなんだその恐ろしい歌は!』

幸村『嘘ついたら一万回殴って針千本飲ませるぞって意味なんだよ。まあ実際にやる訳じゃ…あれ、跡部聞いてる?』

跡部『お、俺はそんな悪魔の契約をしてしまったのか…』



跡部「――という訳だ」

鳳「……………………えっ」

跡部「考えてみろ、殴るはまだ良いが針を飲まされるんだぞ!?幸村は何を思ってそんな悪魔の契約を持ち出したんだっ…!」

鳳「…えっえーと、」

跡部「知らなかったとはいえ、契約をしたからには逆らえない…鳳、俺はどうしたら良いんだ!」

鳳(ええええ!!ちょ、跡部さん間に受けすぎですよ!今時幼稚園児でもそんな天然記念物いませんよ!いや今はそんな事よりこの可哀想な人を何とかするのが先決だ!下手に言うとなんか今にも早とちりそうな目をしてるぞこの人!考えろ、考えるんだ鳳長太郎ぅぅぅぅ!!)

鳳「あの、えっと、約束守ればいいんじゃないですか?」

跡部「そうか!その手があったか!余りのことに気が動転してたが、そうだったか!助かったぜ鳳!」

鳳「い、いえ…」

跡部「そうと決まれば今から完璧な計画を考えなきゃな!メンバーはどうするか…」




鳳(…なんか凄く疲れた)



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頭は良いけど、アホの申し子。

跡部とファンの方々、ごめんなさい。





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