5. love 1

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Lightning side

ホープは男性にしては綺麗すぎる細い指で、まるで壊れもののガラス細工を触るかのようにそっと私の肩に触れた。

少しの間が過ぎてから急にホープの中で糸が切れたように キスを一つ二つと次第に優しく激しく繰り返す。

角度を変えて何度も繰り返されるそれに、慣れない私は息が苦しくなり心なしか頭がボーっとしはじめる。

ホープが唇を放したと思ったら今度は耳に優しくキスを落とされ私はくすぐったさに身を捩らせた。
ホープの唇は次第に下に降りていき今度は首筋や肩の辺りで遊び始める。くすぐったさの中に下腹部に熱がこもるような違和感を感じた。
そのままするりと私の服の中に滑り込んできたホープの手にわき腹や背中をまさぐるように撫でられて、私はまたくすぐったさに身を捩る。
ホープの熱い手のひらが胸の膨らみに触れ、私は体験したことのない疼きに小さく声をあげた。ふとホープと目があい、ホープの余裕がなくなったような表情に男を感じ私は急に恥ずかしくなった。
今まではどこかホープのことを大切な家族として認識していた部分が多かった。初めて出会った頃はホープはまだ幼く、子供っぽさが抜けていなかったが時間が経つにつれてホープは逞しい男に成長したのだと再認識する。その証拠に昔は私がホープをすっぽりと両手で覆う側だったけれど、今は逆にホープの腕にしっかりと私が抱かれている。今この瞬間ホープの意識を私が独占している、そう考えるとたまらなく嬉しい気分になった。

 私はホープの顔に手を伸ばし、その柔らかい頬に触れると
ホープはまた一つ優しく私にキスを落とした。

「ライトさんの声が聴きたいです。声我慢しないで…」
ホープはそう言いながらも舌の動きを器用に続ける。
「そんな…恥ずかしいことっ…うぁっ…」
小さな疼きに耐えられなくなり、私はホープの頭を強く抱きしめる。
ホープの右手が私の太ももを優しく押し開き、まだ誰も、自分でさえあまり触ったことのない処へ触れる。
ショーツの隙間からジュクジュクと湿っている秘部へと滑り込んだホープのすらっとした指が少しずつ、私の体の中に入ってくるのが分かった。
そのままゆるゆると指を動かされて、自分でも驚くほど秘部が湿っていることを自覚した。

恥ずかしさと何とも言えない胸を締め付けられるきゅんきゅんとした疼きに耐えていると体験したことのない波のような疼きに支配されていく。
「ライトさん、ちょっと失礼しますね」
ホープに軽く抱き上げられて、ホープの寝室のベッドへ飛び込むと
ホープが起き上がり、服を脱ぎ始めたので私は慌てて目をつむり顔を背ける。
ホープの体重と唇の温もりを感じ、目を開けるとホープがまた優しくキスを落とした。
はじめて見るホープのすらっとした上半身は想像よりしなやかな筋肉がついていた。
「ライトさん…今ならまだ止められます…本当にいいんですか?」
ホープの問いかけに私はゆっくりと頷き、そしてキスで答えた。

まるでホープを受け入れる準備が整っているとでも言いたげなほど潤いのある秘部にホープの緊張したものが押し当てられ、一瞬私は体を強張らせてしまう。


「怖いですか?」

私の一瞬の様子をみて、ホープは優しく私の髪を撫でた
「…その…私は……初めて…なんだ…」
「優しくします。痛かったらすぐ言ってください」
ゆっくりと私の下腹部を押し広げながら入ってくる圧倒的な質量感に俄かに痛みを覚えた。
じわじわと痛みを増す下半身に声をあげないようにと唇を噛む。
初体験は痛みが伴うとどこかで聞いたことがあるが、今はホープから与えられる痛みが幸せだとさえ思う。
「うっ…ぐ…」
ホープのものがお腹の一番奥に当たり、慣れない痛さについに私は声を漏らす。
「っ…はぁ…ライトさん…大丈夫?」
ホープの泣きそうな目に私はまた、ホープの頭を抱え込んだ
「幸せだ、すごく」

ゆるゆると動くホープの動きに合わせて、部屋にはいやらしい水音が響く
入口のところで浅く動かされて私はまた波にのまれるような感覚に支配される。
「っぁ!ホープっ…止まって…!体が変な感じでわたしっ!うぁあ!」
私のsosを聞いたホープはずぶずぶと腰を沈める深さを増していく、わたしはホープに身をゆだねる。
「大丈夫です、そのまま僕を感じて…」
大きく押し寄せる体験したことない波にのまれるのには若干の恐怖を感じるけれど、そんなことを考える余裕もなく私はその波にどんどん体をさらわれていく





Hope side

油断したらすべて持っていかれそうだった。

ずっと、ずっと大好きで憧れていたライトさんを今僕はこの腕で抱いている。もちろん彼女の気持ちが決まるまで待つなんて言っても、僕にとっては最愛の女性と同じ屋根の下で暮らすということで自分の欲を切り離すことはできずに頭の中で何度も彼女を汚した。夢でも想像でもない彼女の温もりに思わず涙がこぼれそうにさえなる。

「っ!もう…っ!!!」
ライトニングとの接続部分が急にきゅうきゅうときつく締め付けはじめ、ライトニングは呼吸を荒くしている。

…この人ののすべてが愛しい…僕はついに一粒の涙をこぼした

「ライトさんっ…!好きです…どうしようもなくあなたが愛しい…」

―私も、ホープを愛している。

とぎれとぎれの荒い呼吸の間にも彼女からのメッセージが僕の耳に確かに届いた。

彼女の体が仰け反り、痙攣を始めた反動で僕も彼女の最奥にすべてを放った。

世界で一番愛しい彼女のぐったりとした体を抱きしめ、何度もキスを落とす。
彼女の熱も、鼓動も、声も、仕草も僕を惹きつけて離さない。
どうしようもないくらい僕はこのひとを愛している。僕の愛しいと思う感情すべてがひとかけらも残さず彼女に伝わればいいのにと切に願った。



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