レイは、ベッド脇に腰掛け、シセラの顔を覗き込む。
「具合は…?」
「…?」
優しさを見せるレイに、シセラは戸惑いを見せる。
それから、ハッとし、
「…大丈夫…」
言いかけて、レイの厳しい視線に気付く。
「……ではないです」
そして、
「…だるい…」
と呟いく。
「頭痛は」
レイが聞き、シセラが首を振る。
「…でも、ぼうっとします」
それに、レイは呆れたような、少し意地悪げな笑みを漏らす。
「それは今朝からだな」
「…」
いじけたように、シセラはシーツを頭まで被る。
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