「…?」

肘から先が消えていた。
切断された先は地面に落ちていった。

手中の少女はそれとは反対にゆっくりと降りていくくらいの速さで地面に着く。

「…大人しく、還っていればよかったのにね」

レーヴが憐れむような笑みを浮かべる。

手にはいつの間にか剣が握られていた。

片腕を無くした夢魔は、怒りの眼をレーヴに向ける。

「…!っ!」

何か呟いて、レーヴに殴りかかる。

もう一本の腕も宙に舞った。

そして、その腕が地面に落ちた直後、

「―――っ!」

超音波のような絶叫と共に体が何等分かに切断された。
 

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