=思春期

小学校も高学年に入ってから、私の幼馴染みであるユウマ君はなんだか意地悪になってしまいました。(なまえの日記より抜粋)


ねえアコちゃん…相談があるんだけど、その…もし時間があったら聞いてくれないかな?え?レイコちゃんも聞いてくれるの?あ、ありがとう…!あ。うん。えっと、それで…相談したいことなんだけど、ユウマ君のことなの。あ、ユウマ君が私の幼なじみなのは知って…

(ずっと同じ町で暮らしてるから知ってるに決まってるじゃない!)(ま、まあまあ、レイコ)(それで続きはなんなの?)

ご、ごめんね…う、うん…あのね、ユウマ君、もともと少し利かん気が強くって意地悪な所もあったの。けど、私が泣いている時はいつも真っ先に飛んできて慰めてくれて…。
…ふふ。あのね、私が転んで膝をすりむいた時があったんだ。それもべろって皮が剥けて、たくさん血が出るくらい。
その時も、やっぱりユウマ君は一番に来てくれて、まだ背丈も変わらないのに、泣いている私をおんぶして家まで送ってくれたんだ…。お母さんがすごくびっくりしてたのをよく覚えてる。
え?ありえない?ほ、ほんとだよ!えっと、確かに今はちょっと意地悪だけど…。……うん…、意地悪になっちゃった…。小学校三年生くらいの時から、なんだかユウマ君いじわるになっちゃって…。この前もからかわれたり、教科書持っていかれたりしたし…。




「…これってやっぱり、ユウマ君は私のことが嫌いになったってことなのかなあ…」
「あー…うん、そうではないと思う…」
「誤解されるようなことをするユウマ君が悪いわね」
「ははは…」
「え?」


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