優しい君と僕






風吹く屋上に一人佇んでみた。
誰もいなくて、自分だけ。
誰かの気配がしたような気がした。



瞬間。



視界は真っ暗になった。
目には当たるものには温もりを感じ、生きているものだということがわかる。

その温もりを手で触れると、また一つ、それが手であることがわかった。



「誰?」



自分の声に、その存在は何も反応を示さない。
ただ、存在の手が震えていることに気がついた。
静かに自分の目から手を離した。


そして、振り向くと。







「...どうしたの、三橋?」



三橋は、目に涙を浮かべて俺を見ていた。顔は真っ赤に林檎のよう。

そんな三橋を愛おしく思ってしまい、三橋の頬に手を置いた。


「三橋、どうしたの?言ってごらん。」


優しく呟く声に、三橋は頬に涙を零した。そして、震える声で呟く。



「栄口くん...好き...
もう、どこも...行かないで...

ずっと、側に...いて?」



三橋はそう言って、栄口の唇に自分の唇を押し当てた。





(ああ、それ反則。)


そう心の中で囁いて、自分から離れる三橋の顔を見つめて、三橋の顎を捕まれた。

そして、三橋の口を貪った。


「んぁ...んっ」


三橋の艶やかな声に体が反応した。



(可愛いすぎ...)



そうして、屋上の隅に三橋の手を引いた。
驚いた顔の三橋の顔を横目に、カッターシャツの端に手を突っ込んだ。



「三橋、もうずっといよ?」





5時限目のチャイムが鳴り響いた。

「...う、ん。」





end



――――キリトリ――――

最近ネタがない。←
たがらと言って適当に
書いた訳ではないです
よっ(^-^;)

栄三いいなぁと思うこ
の頃//




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