(!)大人捏造パロディ。微エロ?
   医者三橋とヤグザ阿部
   三橋のキャラが主に崩壊










「阿部くん、また喧嘩?飽きないね。」


「阿部くん」だなんて馴れ馴れしく話しながら、ナイフで切られた大きな切り傷を器用に縫っていく主治医の三橋。

西浦組の事務所で2つ並んだソファーの片側に俺は寝かされている。

三橋は、ちゃんとした医師免許を持ちながら、こんな俺みたいな黒服着たような奴を相手に闇医者みたいなことをしている。



そうして、今現在でさえ、島争いでの喧嘩?ってのは甘い表現だな。まあ、殺し合いのような島争いで、右腕をスパッとナイフで切らせてしまい縫ってもらっている。


「最近俺、阿部くんのあらゆる傷を止血したり縫ったり、多い気がするんだけど、気のせいかな?」

「知らねぇよ……つか、仕方ねぇだろ。また榛名の野郎が俺んとこの島に土足で上がり込んで…っつ!!!!?」


三橋はわざと鋏で縫い端の糸をひっぱりながら切った。

俺は三橋を睨んでみるが、三橋は涼しい顔。それも、馬鹿にしたように「くす。」と笑いやがった。


「……ありがとな、三橋。」


医者免許をちゃんと持っているだけあって、縫い目も綺麗だ。
それに、前に縫って貰った所は傷の治りが早かった。

時々、腹立つ口のきき方をするのが頭にくる時があるが、こういう時はとても感謝だし、尊敬する。


「やっぱり…現在の所、田島くんと阿部くんがトップだ。」


と、ソファーに深く腰掛けカルテらしき紙をペラペラと捲りながら、診察回数を数えている。

田島も喧嘩早く、怪我してない姿を見たことない。


「んだよ、悪かったな…」

「本当だよ、阿部くん?」

大の大人が拗ねると、三橋はまた「くす」と笑いながら立ち上がる。


三橋は血の付いた手袋と白衣を床に投げ捨てると、俺の目の前まで近づいてきた。

そして、ソファーに座る俺を跨ぎながら、俺に対面する状態で俺の膝に腰掛ける。


「………み、はし…」


三橋は時々こうやって俺を説得する。


「阿部くんが怪我する度に俺は、いつか死ぬんじゃないかと心配になるんだよ…?」


今回の傷口を人差し指でゆっくりと撫でながら耳元で囁かれる。

阿部は肩をビクンッと震わせて赤面する。


「お、れは…死なねぇよッ…」

「本当に?」

「ずっと、お前だけに…」


下を向き赤面しながら、口を抑えて途中までで言葉を止める。

三橋はそんな様子に眉を潜めて、阿部の顎を掴む。


「!?っン……!」


三橋は阿部の唇を貪るように奪う。
舌を絡めて、わざと水音をたて、深いキスをする。

阿部は顔を更に赤くして、感じているようで「ンぁ…」と甘えた声で鳴く。


「……その先、ちゃんと言えるようにしといてね、阿部くん?」

「はぁ…はぁ……ひぁ、ひぁい………」


酔った阿部は舌っ足らずに答える。
そんな様子を満足そうに見つめながら三橋は、さっちまで縫合していた手を、服越しに胸から下へ撫でていく。

縫合した傷は、少し血が滲んでいた。




end





(イケメンな三橋が書きたかったんです…。)






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