(!)小百合さん擬人化話。捏造あり。ほのぼの。
目を覚ますと、私は学校の中庭にいた。
仰向けで寝ていたようで、空に校舎が見えた。
「んにゃー…」
ああ、なんて気持ちの良い日だ。
背伸びをしながら体を起こした。とても気持ちがいい。
すると、私はある体の異変に気がついた。
まず起こした視点がいつもより異様に高いのだ。それに目の前に人間の足があった。爪先から太ももにかけて辿って見れば、それは私の体に繋がっている。
「にゃ?」
手を前に出すと、それは人間の手だった。
私は混乱しながら立ち上がり、校舎の窓ガラスに目をやった。
そこには、私のはずなのに見知らぬ少女が立っていた。薄い茶色の長い髪に、つり目で少し童顔、体は細く、制服を着ていた。
驚いて、私は確かめるように右手を挙げた。すると、少女も右手を挙げた。
「…………にゃあああああ!!?」
私は人間になっているようだ。
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