(!)年齢操作有り。
暴力表現有り。R18。
It binds by violence
「秋ばっか、ずっりぃ…」
「ぐっふ…ぅ!」
平介の腹に強い蹴りを入れながら、虎太郎は冷たく見下ろした。
平介の口からは唾液や胃酸や嘔吐物などが漏れ出していた。
「最近は従兄弟だからって見てるだけだったけどさぁ…最近酷いよね?秋に聞いたら、平介のことが好きなんだって?俺がいるのに…平介は秋に愛想振り撒いて、恋愛感情抱かしてんじゃねーよって感じ……平介は、昔から俺のものなのにさっ!!!」
さっきより更に強い蹴りが、平介の胸に振り下ろされた。
強い衝撃に平介は目を見開いて、小刻みに震えた。
「ぅぅあ…ぁ……っ!!?」
「痛いの…平介…?」
虎太郎は座り込んで、平介の胸倉を掴んで、自分の顔の前まで引っ張った。
「今のその痛みや苦しみは、俺が感じる痛みと苦しみと同じなんだからね。」
掴んでいた胸倉をいきなり離すと、平介は地面に強く顔をうった。
「…こた…ろ……!」
「俺だってこんなことするの、胸が痛いんだよ?好きな人だから。でもさぁ、わかるよね?今回は、やられて当たり前だよね?わかってるよね?俺だって、こんなことしたくないってこと…。」
ドス、ドス、ドス。鈍い音がまた響いた。
その度に平介は弱々しく鳴いた。
ただ、虎太郎の表情は悲しいまま。
「もう…俺から離れちゃダメなんだからね…平介…」
すると、足蹴りをやめて、平介の汚れた唇に優しいキスを落とした。絡められた舌から伝わる、苦しい声と、温かな嘔吐物。
「もう、離さない…平介。」
小さく呟かれた虎太郎の声が平介に伝わることはなかった。
end
――――キリトリ――――
虎太郎の一方的な愛。
平介はそれの犠牲者。
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