(!)グロ注意
   平介のキャラ崩壊。海藤が哀れ。










憧れ



目の前で海藤が泣きながら吐いている。
ゴミ箱に向かって顔を突っ込んで、胃の中の全てを吐いている。

「う゛ぇ…うぐっげぇえ……ぅ……」

顔面は涙と鼻水、そして吐瀉物の欠片。
そして、力も何もなく、だらけた表情。
これが世間でいう、アヘ顔なのか。


「ぜ…ぜんっ!!うぐっ…う゛…ぜんぱ…い゛ぃぃ!!!!」


「あらま…酷い顔。」


「ぁ、あ゛なたに…言われッ…くないっ!!!」


そんな反抗的な反応に、心の奥底のドロドロとした何かに引っかかった。


「はぁ…めんどくさいな……でも…」


君が、俺に堕ちた君が欲しいのさ。
病んだ考えということは自分でも分かっているつもりだ。
でも、これが本心だから。

今から海藤の服を引き千切って、体中を弄りながら、そして、綺麗な白の首に手を掛けたい。


「そんな、君が好きなんだ。」


海藤は吐きながら、嫌悪な眼差しで俺を見た。


「それ゛は…愛、で、うぐッん……な、いぃ!!」


「いや、これは愛だよ。」


「うぐんっ…うぇ!…おっえ……!!」


ゴミ箱の中は、吐瀉物とそれが跳ね返ったの滴でべたべた。
すると、平介は、その吐瀉物に指を突っ込んで、少量指でかき出した。

指に粘っこく絡みついた海藤の吐瀉物を、自分の口の中に含んだ。


「うぇ…っっ!!!?」


「…んく、美味しい。」


その時に、海藤は大きな恐怖感を覚えた。


「ビックリした顔、俺は愛の為なら海藤の吐いた物位、口に出来る。」


いつもとは違う満面の笑みは気持ちが悪くなるものだった。
これが愛なわけがない、これは、これは…これ、は…。




これは…こ、れ…これ…………は、歪み…。




人間の、歪み、としか今の俺には言えない。



「海藤…ごめん。薬なんて飲ませて。そうだよね、愛はこんなものじゃないよな。もっと、熱くて深くて綺麗で儚くて強くて、もっと海藤を感じたい。」


その後の情熱的なキスは、俺の人生の中で一番の羞恥になった。




好きな先輩が、俺のことを苦手にしてた先輩が、こんなにも貪欲で恐ろしいものだったなんて。
今更、後悔しても、遅いんだろうな。

嗚呼、好きだよ、平介先輩。
嘘ですけど。


end




――――キリトリ――――

ずっと放置していた作
品でしたー。
何とか書いていました
が、他の作品の何かダ
ブりませんか?笑

今度はもっと綺麗な恋
を書こうか←





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