(!)ヤンデレ佐藤。
   キャラ崩壊注意
   暴力的表現有り
















「鈴木ーただいま。」


「ぐっ…!!?」


真っ暗な部屋の中で、ふたつの怯えた瞳が俺を見つめる。

縛られて、口を塞がれて、傷だらけで。
君をそんなのにしたのは、俺。

でもね、俺は好きだよ。
毎日クールに見せて、平介に毒ついてる君より、





芋虫のように床に這い蹲って、涙を浮かべて俺を怯えた瞳でみる君のほうが、数十倍かわいいよ?





だからね、



もう、



君は、



俺だけのモノ。











「うふふ、今日は鈴木の好きな平介のプリン貰ってきたよ!」


そういうと、スクールバックの中から硝子のコップに入った2つのプリンを取り出した。
奇麗な卵プリン。下には甘そうなカラメル。

それをダイニングテーブルの上に二つ並べる。


「平介がね、早く風邪、よくなるといいねって。」


「…ぅ…」


「…ふふ、そんなに怯えないで?鈴木。」


体をガタガタと震わせて、両手で隠す顔の中には恐怖に怯える瞳。
両手首には、何かで縛られていたような赤い痕が残っていた。

それを一瞥して、プリンをひとつ手に掴む。


「これね、すっごく…甘いんだって…」


ぺり、と蓋の代わりを果たしていたラップを剥がす。
と、甘い香りがした。


「平介ってホントお菓子作り上手いよね。」


怯える鈴木に近づいて、髪の毛に手を絡めた。
少し痛んでいるけど、サラサラとした髪の毛。
昨日、嫌がる鈴木を殴りつけて一緒に風呂に入った。


「鈴木も…いいニオイだね…」


髪の毛を絡めていた手で、髪の束を掴み、引っ張りつけた。
そして、顔面を床に押し付けた。

ガンッ…と鈍い音が床に響いた。


「あ゛っ……!!」


嗚呼、いつもはツンとした鈴木の顔。
それが今は、痛みと恐怖、そして目の下には内出血の痕、醜い顔。
でも、そこが、凄く興奮させるんだけどね。だってもう、たっちゃってるし。嗚呼、すぐにだってイっちゃいそうだよ。可愛い、俺のモノ、鈴木。


「一緒にプリン食べよ?」


「…」


佐藤は、温かな手でプリンを掴み、スプーンですくった。
それを鈴木の閉ざした傷だらけの口に運ぶ。

無言の強制。

鈴木の歯が、怯えてカタカタ震えた。
そして、ゆっくりと口を開けた。
そこに佐藤は無理矢理スプーンを突っ込んだ。


「うぐっ!!ふが…ががっぐえ!!??」


「色気ないね。」


くすくすと笑う佐藤は、完全な悪にしか見えなかった。
怖くて、恐くて、コワクテ、佐藤が。
俺は怯えることしかできなかった。

いつもの佐藤じゃないことに動揺して、俺は何も言えない。


「さ…と…佐藤……」


何?と小さく答える。
唾液混じりのスプーンがコトンと落ちる。


「も…いい、よ……」


今にも、懺悔の言葉を吐き出しそうだ。
許してほしい、のか、俺は。


「好き…だから……ずっと俺の傍にいて、いいから……」








¨ 許シテ…クダサイッ…… ¨








言ってしまった…あ。







¨ フフ、モウ遅イヨ、鈴木。 ¨








嗚呼、俺だけのモノよ。

愛してる。

可愛い。

殺したいほど愛してる。



そうして、泣きじゃくる君の首に、手を掛けた。



end






――――カキコミ――――


最後のほうは力尽きた






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