(!)微エロ注意。
   年齢は大学生くらい。








四畳半に暇人ふたり






俺達たちは貧乏で、それなのに調子に乗って同棲をした。
どっちもバイトはせずに、いつもひとつの古い布団に二人で寝ていた。
その布団の中では、たわいもない会話が綴られていく。

世間という宇宙の片隅で、四畳半という狭い世界の中で生きる俺達。




「鈴木。」


「ん?」


呼ばれて振り返ると、寝癖のついた髪が見えた。そして、腰に腕が絡み付いてきた。


「ん…、さと…」


「甘い声なんか出しちゃってさ、煽らないでよ鈴木。俺、我慢出来なくなっちゃうじゃん。」


佐藤は鈴木に覆いかぶさるようにして、鈴木の首筋に顔を埋めた。鈴木の肩は微かに震えた感じがした。

すると、鈴木は佐藤の首に腕を回して抱き寄せてきた。そして、いつもの冷たい声で囁く。





「お前に我慢なんていらないだろ?」





透き通った冷たい声が、変に耳の中でこだました。その声に、佐藤は体が震えるのを感じた。


「佐藤、俺らは永遠に一緒だろ?この小さな世界の中で、永遠、に。」


鈴木はそういうと、佐藤の着ているTシャツの中に手を突っ込んだ。そして、温かいお腹に冷たい鈴木の手が触れる。


「冷た。」


「じゃあ、温めてくれよ。俺が満たされるまで。」


鈴木が呟き終えたと同時に、佐藤に口を塞がれた。勿論、口で。
ねっとりと嫌な感触が、口の中を麻痺させる。

鈴木は時より、しわを寄せながら舌を絡めてきた。その表情に自身を勃起させる佐藤。


「嗚呼、こんな鈴木をいつまでも見ていたいな。」


「じゃあ監禁でもするか?」


「え〜鈴木怒らない〜?」


「怒るかよ…寧ろ…、









どこにも行かせないように首輪を付けてくれてもいいんだぜ?首輪に鎖も素敵だな。俺は、お前の所有物だから。何をされてもいい。」




鈴木の言葉に絶句する佐藤。
そして再び、貪るような貪欲なキスをした。鈴木の苦しそうな表情は、再び佐藤自身を勃起させるだけ。


「じゃあ、何処にも行かないように首輪をしようか?鎖付きで。」


「いいよ。」


「嗚呼、今日は一段と可愛いよ鈴木。殺しちゃいたいくらいに。」


今日の佐藤はいつもに増して素敵だな、なんて心の奥底で呟きながら、鈴木の首にかけられる佐藤の手に興奮する。







また今日も四畳半という狭い世界で、二人は不変な日々を謳歌する。

誰も二人を知らないし、二人も誰も知らないのです。





end





――――キリトリ――――


正当な愛なのか?
歪んでんのか?

まあ人それぞれの見解
で見てくださいまし。





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