「海藤くん、何で逃げんの?」


「逃げてません、先輩が一方的に付いて来るんでしょう!」







だいきらい。






「つか、海藤"くん"って馴れ馴れしく呼ばないで下さいっ!!」


海藤は足を止めて、後ろにいる平介へ言い放つ。

平介は「えーダメなのー?」と、いつもと変わらないおっとりとした口調で返す。


「やめてくださいっ!なんか子供っぽいし...」


「俺から見たら、海藤"くん"は子供だけどね。」と、地雷。



「っ〜〜〜!!先輩なんか大ッ嫌いですっ!!」

と、スタスタと歩き去ってしまった。








「そりゃ嫌われるだろ、バカじゃねえの。」


鈴木は涼しい顔で平介を見下した。
鈴木の隣の佐藤は「鈴木キッツーイ!」と笑っていた


「やっぱり...?」


「まあ俺はあの一年のこと嫌いだけど、」


「今日も鈴木はズバッと言うね〜」


「うるせーよ。だけど、それは傷つくと思うぜ。」


「と、噂をしていると...あれ、一年じゃないの?」


佐藤の言葉に、教室の扉へ目を向けると、愛しい後輩。


「あっ海藤"くん"。」


「「...海藤"くん"...?」」


佐藤と鈴木の疑問を含めた言葉なんかに耳は傾けず、海藤の方へ軽く走っていった。


「海藤くん、どうしたんだい?」


「だから、くん付けやめてくださいよ...//」


と、周りの生徒に聞かれていないか確認して、平介に抗議した。



「さっきは、少し言い過ぎたかなと。先輩に対してあんな態度は失礼過ぎたな...と。」


そう言って、顔を真っ赤にさせる海藤。
海藤の姿に平介は、笑みが零れた。


「海藤くんったら、可愛い。」


「っ!!//っだから、そういうのがっ......」





反抗の間に、平介は海藤の後頭部に手を回して、自分の方へ引き寄せた。


「チュ...」と小さなリップ音と共に、海藤の前髪を掻き分けて平介の唇が額に。


「今日はこれで我慢するね。」と、ニコリ。

「〜〜〜〜っ//」


海藤の顔は、真っ赤な林檎のように染まり、羞恥で表情を歪めて、叫んだ。


「嫌いだっ!!!」











(平介って、意外に大胆?)

(大胆じゃなくて、バカなんだろ。)

(...鈴木冷タイ...)






end







――――キリトリ――――


海藤くんはツンデレだ
よね\(^O^)/
今回の平介は大人(?)
っぽくしてみた笑

額へキスは悶えるシチュ
だ...www
あれ、古い?www








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