warning!!
鈴木目線。
狂愛の血みどろ劇。
愛なのか、ナイフなのか
学校の帰りは、いつも三人で帰る。
平介に佐藤とは、いつも移動教室のときも、弁当のときも、そして帰りもいつも一緒だ。
しかし、今日は俺一人。
平介は従兄弟の遊び相手、佐藤は、知らない。気がついたら消えていた。教室には誰もいなかった。だから今は一人。
歩く足は重い、まるで誰かが足を引っ張っているかのような。
「鈴木。」
背後から声が。
振り向くと、そこには佐藤がいた。いつもの表面上の笑顔があった。
俺は、佐藤の名前を呼ぼうとした瞬間のことだった。
―――ぐさっ....!!
腹部の痛みと共に、肉の裂けた音が耳の奥に残響のように響いた。
混乱した俺は手で腹部を確認すると、生暖かく、手についた赤が血だと確認できたのは数秒後のことだった。
腹部に刺さったナイフの持ち主は、佐藤だった。
何度も俺はあいつの顔を見たが、あいつはいつもの笑顔のままだった。
腹部からの大量の血液が、黒いアスファルトの上に滴り落ちていく。
俺は感情なく、佐藤の顔を見つめていると、体の脱力感に襲われた。
その瞬間、足の力が抜けて、その場に座り込むような形になった。
「佐藤...?」
鈴木は喉の奥から声を絞り出した。
佐藤は表情を変えずに、
「これは愛なんだ。鈴木への深い愛なんだ。鈴木が俺を見てくれないから、俺だけを見てくれるように、ね。
...これは愛なんだ。」
そこで、俺の脳内はショートした。
数メートル先の角で、平介の顔が見えたのは、気のせいだったのかもしれない。
end
――――キリトリ――――
実は平介は佐藤の事が
好きだったりしてね。
意味ぷーな文章ですみ
ませんっ。
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