warning!!
年齢設定について。
秋→高校生
平介→もうすぐ三十路
下剋上
「あっくん、ここの数式はこうするんだよ。」
「なるほど。」
秋は平介に数学がわからないと、休日の平介の家に、アポ無しでやってきた。
平介はどこかめんどくさそうだが、快く招いてくれた。
「へーすけ、ここは...」
「こんなのもわからないの...あっ...」
口を塞ぐが遅かった。
秋の表情は強張り、驚愕の眼差しで平介を見つめていた。
平介は、しまったと思い、ショックを受ける秋を宥め始めた。
「あっくん、違うんだ...あの、その...」
と、秋の肩をさすろうとした瞬間。
小さなリップ音が耳の中に響き、目の前には秋の顔が。
平介の唇には、秋の唇が重なっていた。
「へーすけ、そんなこと言うなんて...お仕置き、ね。」
そして、酷く綺麗な微笑を浮かべて平介の腕を掴み、押し倒した。
そして、次の日。
平介は腰を手でさすりながら仕事へ向かった。
―子供の頃のあっくんはどこに。
可愛かった君からの下剋上。
end
← | 次