warning!!
あっくん、高校生設定。
平介、成人設定。
そして、あっくんが平介を殺しかけます。ヤンデレ気味。誰も救われません。
大丈夫な方は↓↓↓
毒を盛ったのは
平介が秋の様子が変だと感じたのは、極最近のことだった。
平介と秋は付き合っていた。
同性同士だし、年の差などがあったが、互いに愛し合っていた。
しかし、秋がおかしい。
いきなりヒステリックに泣き出したり、平介に物を投げたり、そしてそのあとは平介に泣きながら許しを乞う、そんなことが繰り返されていた。
最初は、学校のストレスか何かと思ったが、虎太郎に聞いても「いつもと変わらない。」と言った。
そして、ある日の秋の家でのことだった。
秋は高校生ながら、もうすでに一人暮らしをしているのだ。
「へ...すけ...ひくっ...ごめん、なさい...」
また秋が暴れた。
平介に学校の鞄や、服、そして、ハサミまで投げつけてしまい、秋は顔をぐちゃぐちゃにして謝っていた。
平介は一回溜め息を吐き、「大丈夫。」と一言。そして、涙の止まらない秋を抱き寄せた。
「...あっくん、俺は怒ってないよ?
だから、もう泣かないで...ね?」
「だっ、て...俺、へーすけにっ...いつも、迷惑...」
「いいんだよ、あっくんの我が儘は困らないんだって。」
平介は秋の頭を撫でると、近くの机に用意されていた、秋お手製の紅茶を一口含んだ。
すると、秋が呟いた。
「...へーすけ、俺のこと...嫌い?」
いきなり秋は低いトーンで問った。
平介は、びっくりした顔で「嫌いなわけないじゃない。」と言った。
しかし、
「...っ嘘だ、平介は...俺のこと、嫌いでしょ..?正直に...言ってよ...」
秋が平介の胸に掴まっていた手の力が強くなり、平介の服のしわが広がる。
「えっ...どういう...」
「前に見たんだよ?...同じ年齢くらいの女の人とキスしてるとこ...」
平介は動揺でいっぱいになった。
そして、頭の中の記憶を巻き戻した。
一週間前のこと、同じ会社に勤める同期の女性に告白をされた。
しかし、「好きな人がいる」と断ったところ、「諦めるためにキスをさせてほしい」と言われ、しつこかったので、したのだ。
―あの現場に、あっくんが...。
「..っ!!あ、あれはっ!!」
「綺麗な人だったね...平介だって、そろそろ普通の...」
「違うっ!!!....っ!!」
平介の体に痛みが走った。
次に手足が痺れてきて、思考が低下してきた。
そして、床に倒れた。
「な、んだ...こ、れ...っ!」
「平介?どうしたの?」
「なんっか..く、るし..」
「大丈夫?何かしたの?」
平介の低くなった思考で、自分の行動を振り返った。
あっくんの部屋にやってきて、
あっくんがまたヒステリックになったから落ち着かせて、あっくんが泣いている最中に紅茶を一口......紅茶を一口...?
「っ...こう..ちゃ...」
「紅茶?あの紅茶?」
あっくんは指を差して問った。
「...あっ...くん、苦し...救急...車...呼.......」
そうして、平介は意識を失った。
「へーすけは...誰にも渡さない。
へーすけは俺のもの。ずっと、永遠に。」
ずっと、俺の側にいてよ。
正解。
毒を盛ったのは、私。
end
――――キリトリ――――
その後、平介は秋の愛
じゃなくて、永遠の体
の不自由を手に入れて、
秋と死ぬまで暮らした
とさ。
歪んだ愛って、とても
色んな意味で不自由な
ものじゃないかなと、
妄想して、出来た作品。
← | 次