(!)妄想から作られた捏造島山。
   イマイチ桐青のキャラがわからない。
   まあギャグ仕様のつもり。








今日は指先、明日も指先









今日提出の課題をし忘れていた俺。まあ、確かに悪い。
だから、今こうやってやってるのに。


「慎吾〜」


「…」


「しーんーごー」


「……」


「しーんごさーん」


「………」


「し、ん、ご、ちゃ…」


「圭輔うるさい。」


山ノ井圭輔。違うクラスにも関わらず、何でこいつは今、このタイミングでここにいるのかわからない。
俺の席は廊下側で、ヤマちゃんは窓枠に体を乗せて俺を見ている。


「っ!?名前で呼ばれた!モトやん、慎吾に名前で呼ばれた!」


「うっわぁ…キモ」


それと、ヤマちゃんの隣に何故モトがいるのかも謎だ。


「モト…酷くないか…」


「慎吾はそういう立ち位置だろ。」


「どんな立ち位置なんだよ…つか、お前ら帰ってくれ。」


「まあ気にするな、俺らは3年生にもなって課題をし忘れ、急いで焦って課題に打ち込む慎吾ちゃんを心配して見に来てあげただけだから。」


「…まじで、帰れよお前ら…」


と、苦笑を浮かべると、女子2人が近寄ってきた。
見た目の感じで、二年生だと思う。
見た目はとても可愛らしくて、純粋な野球男児としてはたまらない光景だ。


「あの、山ノ井くんと、本山くん…だよね。」


「ん、そうだよ。」


「やっぱりぃ!!あ、あの…野球部、頑張ってくださいね!!あ、握手、お願いします!!」


モトやんはニコニコと女子2人と握手をした。が、ヤマちゃんは無視している。
すると、モトやんが。


「ヤマちゃん、握手してやんなよー。」


「俺、彼女いるから、女の子とは簡単に握手できないんだ。」


すると、女子たちは「ほ、本当ですか!」とショック気味に叫んだ。


「そ、やきもち妬きの可愛い彼女が、ね。」


て、ヤマちゃん…何故俺を見るんだ。
すると女子は「そうですか…ありがとうございました!」と、少し肩を落として帰っていった。


「お前、彼女いたっけ?」


「いないよー」


「え、嘘かよ。」


「でも、好きなヤツはいるよ?」


「誰なの?」


モトやんがニヤニヤして聞くと。


「ふ…そいつはね、こんなに近くにいるのに気づかない鈍感さんなんだよ。」


ヤマちゃんの目線は慎吾に向けられていた。
慎吾は、課題に集中したまま気づいていない様子。
本山は何かを悟った様子に「ふぅーん」と変な笑みを浮かべていた。


「っと、終わった。」


「お疲れー慎吾ちゃんー」


「山ノ井、しばくぞ。」


山ノ井と本山はニヤニヤと笑みを浮かべて、その場で背伸びをする。


「じゃ、俺らも行きますか?」


「次の授業なんだっけ?」


「確か…現文じゃない?」


「じゃ、また部活でね、慎吾。」


山ノ井の言葉に、「ん」と一言で挨拶して課題を見つけていた。
そんな慎吾にニコっと笑って、隣の隣の教室に戻った。



いつか、あの鈍感男に俺って存在を気づかせたい。

そして、この恋が現実になればいいのに、な。



end




(慎吾はノンケ攻めで、山ちゃんって誘い受けな気がする。本ヤンと山ちゃんは悪友。)

(つかキャラ崩壊)

(題名はjoy様からお借りしました)







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