(!)花井と三橋のギャグ?ほのぼの?
「花井ぃーー!!!」
と、走り出した田島くんは廊下を走った。
目の前には、阿部くんと水谷くんと花井くん。
そうして、助走をつけて、花井くんの背中へジャンプした。
「…っぐが!!?」ガッ!!
花井くんは、鈍い音と共に小さな悲鳴を上げたと思ったら、床に顔から倒れた。
不幸男と見える男
…最近、俺は運が悪い。
いや、ただドジなだけかもしれない。しかし、最近すごく酷くなってきた。
この間は、三橋の投げた球が何故か軌道を変えて阿部ではなく斜め後ろに居た俺の後頭部に当たるし、その前は、三橋と話していた水谷が何かの話題でジャンプした瞬間、肘が、後ろにいた俺の鳩尾にジャストミートしたし…そして3日前は、購買にパンを買いに行ったら全てのパンが売り切れていた。
…そして、昨日、田島の野郎が飛びついてきて、顔から床に倒れて、鼻血が止まらなくなり、学校を早退……あんの、クソガキ!!軽く首を捻ったし!!
そして、今部活中。
田島には土下座をさせたので、少し気持ちはスッキリしている。
しかし、ここ最近の不幸(?)続きは何なのだろう。
俺が何をした?何か、八百万の神様やら何か怒らせることをしたのか。
「花井、何やってんだ?」
「っ!?…ぉ、あ、阿部かよっ!!?おぉ、驚かせんなよなぁ!!」
「あぁ゛?何、三橋みたいな喋り方してんだよ…。
昨日言ってただろ?この間の桐青の試合、花井のお母さんが撮ってくれたんだろ?それを今日見るから持って来いって。」
「あ、あれな…持ってきた。」
「あとで、視聴覚室借りて見るってモモカン言ってたから、あとで持ってきてくれよ。」
「わかった。」
阿部は花井を一瞥して、めんどくさそうな表情を浮かべて、三橋の方へ走っていった。
そういや、三橋、最近頑張ってるよな。球速も少しだけど上がってきてる。
他のみんなも凄く良くなってきた。この調子で………ん?
「三橋、あと5球な。」
「ぅ、うん!」
ん?何か、三橋が…めっちゃこっち見てる?
それも…なんか、いつも以上にキョドってる…。
俺…なんか…したっけぇ………。
「はぁーい、この間の桐青の試合を今から見るけど………」
…何で、こんな時に…隣が三橋なんだろ……。
なんかわけわかんねぇけど…気まずい。
「特に見てほしいのは、守備の動きで………」
うわぁぁあ…なんかキョドってるし、それも何か体が引いてる。
俺が怖いのか…はあ…胃が……。
「…は、花井、くっ…」
小さな声が微かに聞こえた。
横を向くと、細かく震える三橋いた。
「な、何…?」
「あ、あの…あの、ね…?」
目線く泳いでる。何故か緊張している。
何を言われるかと思うと…怖い。
「花井くんの、背後、に…軍服、を、着た……お、男の人、」
「………………へ?」
「何か、最近…花井く、の周りに…幽霊、さんが…いっぱい、ついてるから、ちゅ、注意、してね…?」
そういうと、にこっと笑って、桐青のピッチャーを見つめ始めた。
その時、俺は自分の不幸を恨んだ。
end
――――キリトリ――――
その後、花井は部活が
終わると共にお寺に向
かって、走っていった
三橋ってさぁ、何か…
見えそうじゃないです
か?(笑)
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