(!)栄口目線。黒栄口発動。
微えろ注意。
純愛や狂愛、愛憎、悲恋…。
俺は全ての恋愛感情を信じていない。
全くもって、
だれかに依存するなんておかしなはなしだ
「あ、べくっ…ん…!!」
「あんまり大きい声出すな。」
我が野球部のバッテリーが恋人同士なのは、少し前から部員全員に知られていたことだ。
今、誰もいないはずの部室の中から聞こえる三橋の喘ぎ声を聞きながら、部室の外で、水谷にキスさせる俺。
全くもって、おかしな話だ。
水谷とは、最近付き合った仲。
まあ水谷からの告白だ。
俺は水谷には興味なかったのだが、恋人というものに興味をもって付き合い始めた。
そして数分前。
部室に水谷が忘れ物をしたというので、俺も一緒についていった。
するとなんと、部室内で阿部と三橋が愛し合っているのを影から見てしまった。
「んぁっ…!!!//」
いつもの三橋では考えられないような艶やかな声で鳴いていた。
水谷は興奮して、下があられもないことになっていた。俺は、それに気づきながら無視した。
「あ、あはは……どうしようかぁ…」
「まさか、こんなところでね…」
水谷の喉から「ごくっ」と鳴った。
嗚呼、全く嫌な音を聞いちゃったなあ。
「水谷、また明日でいいんじゃない…?今日は、仕方な……」
と、突然。視界が暗くなった。
そして、目の前に水谷の顔があって、唇に温かい感触。
キス、された。
軽く驚き、大きく絶望しながら、俺は突っ立っていた。
そんな何もしない俺によくしたのか、舌を絡めてきた。
「んふ…」
ねっとりとした熱い水谷の舌が俺の冷めた舌を玩んだ。
嗚呼、残念、水谷には絶望したよ。
まさか、こんなに早くしてくるなんて、水谷のまだまだ子供だね。
それも、さっきから水谷の硬い股間が足に当たってくるんだけど。キモチワルイ。
「栄口………シて、いい…?」
「……いいよ…」
口から嘘にでまかせを並べた。
その言葉に水谷は顔を赤らめて、一層股間を大きくした。
何を興奮することがあるんだろう。
嗚呼、恋人ごっこはめんどくさい。
こんなにキモチワルイ関係なんて。
阿部と三橋は凄いなあ。
あれだけ互いを求めあって、依存しあって。
俺には、考えられないや。
end
――――キリトリ――――
黒栄口発動。
愛や恋を信じない栄口
くん。全く歪んでます
ねえ。(笑)
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