(!)シリアスグロ流血注意。
   織田のキャラが崩壊。
   →死にたがり。
   →つか死にます。



















「叶…人って死んだらどおなるん?」





織田の質問に、俺は何て馬鹿馬鹿しいんだろうと思った。

放課後。
部活が終わり、泥まみれのユニフォームの袖で汗を拭い、疲れを感じた。

他のメンバーは先に帰り、部室の鍵当番の俺と、いつも一緒に帰っている織田と二人だけが残っていた。





織田の変な質問に、俺は唖然とした。
そして、馬鹿馬鹿しいと思った。


「何だよ、いきなり…。」


「いやな、突然思ってん。
 死んだらどないなるんやろって。」


織田はニコッといつも見せる笑顔で答えた。しかし、その笑顔は何処か不審な笑顔。


「こぇーこと聞くな…。
 さあな、俺が知ったことじゃない。
 俺たちは今生きてる、だから死ぬことがわかるのは、死んだときだよ。」


そう返答すると、織田はニコッと笑った顔から、つまんなさげな顔に変わった。

そんな織田の表情に叶は「何だよ?」と、聞き返した。


「…いやなぁ…何かちゃうねん。」


「…は?」と叶は不満げにいう。

そして、織田は悩むように、腕を組んで、首を傾けるような素振りをした。







「…あ、わかった…。」


織田は目をキラキラとして、わかったようだ。
そして、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて、叶のほうへ向き直した。


「叶!わかったで!」


「っな…何だよ…」


織田の変なテンションに叶は動揺を隠せない。しかし、織田は何も気にしていないようだ。





「叶!人は死んだらな…?天国に行くんやで!」





わかりきっていた答え。

そして、その答えは宗教的な思想を交えた答え。
叶はその答えに掠れた息を吐いた。


「は?」


「天国に行くんや!」


「は?で…」


「でなぁ!天国ってのはなぁ、楽しいんや。苦しみという概念がないんや。総てが楽しく、幸せなんや。」


織田の表情が曇ってきた。

空が暗く闇に染まる。
そして、窓に水滴が見えた。雨。


「そんな素敵な空間、世界に行くんや。」


織田が、俺の肩に掴みかかってきた。
いきなりの織田の行動に、俺は動揺し、体を強張らせた。


「死は幸せ、死=素晴らしいとき。」


織田は意味のわからないことを呟いた。





叶は、織田の様子に恐怖を感じて、織田が掴んでいた手を振り払った。


「お…織田……今日は、どうしたんだよ…」


「俺なぁ…ずっと、死にたいって思っとてん…」


悲しい表情で叶を見つめた。


「前まではな…死って、孤独で…寂しくて、辛いときなんだと思っとった…せやけどな、」


前から織田の腕に包帯が巻かれているのは知っていた。

すると、包帯を巻かれた腕の隙間から赤い線が見えた。それも何本も。


「っ!?」


「死は辛いものじゃないんや、幸せなものなんや。」


リストカット。自傷癖。


「俺の幸せはな、死という一つだけじゃない。もう一つは、好いた人に最後を見取って欲しい…それだけ。」


そういうと、素早く手が動いた。
その手は、ユニフォームのズボンのポケットから何かを取り出すと、首の左に手を構えた。



そして、





「好きやで…叶…、さよなら。」





――――ブシュゥゥ!!!!!!!



叶は、変な音と共に目の中に飛び込んできた何かに目を閉じた。



そして、目をゆっくり開くと。

赤―血、血、血、血、血、血。



またそして、目の前の下に転がる赤い物体に目を向ける。

それは、大切な友人…恋人の織田。



織田の首からは、見たことのない量の血が溢れていた。頸動脈。





¨好きやで…叶…、さよなら。¨





「ひィ……ぃぁ゙、あ゙ああぁぁぁぁぁぁぁああああ……!!!!!!」


叶の絶叫に近い悲鳴は、グラウンドまで響き渡っていた。









¨…愛してるで。¨




「これが
神の仕業なのか」




end





――――キリトリ――――


初☆織叶なのに、まさ
かのシリアスグロにし
あげてしもたw

織田好きさんごめんな
さいねorz






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