「¨っうぐ…ひう……¨」
と、聞き覚えのある泣き声に耳を傾けた。
阿部はその声のする方へ向かうと。
「(…いた。)」
草村の中に、うずくまる黄金色の髪が見えた。
「ふぐっ…ひっく……」
肩を小刻みに揺らしながら、両腕で思いっ切り顔を拭いている。
阿部はその姿に、小さな愛おしさと、大きな苛立ちを感じながら、その肩に触れた。
「ちっ……おいっ!!?」
「Σッ!!!」
自分のプライドを考えて、少し強めに肩を揺さぶると、三橋は飛び上がって驚いた。
阿部の方へ振り向いた三橋の顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃであまりにも惨めな顔をしている。
「っ!?…あ、べく…ぐず…」
「って、め…!!!」
「っひぃ…!!」
と、阿部は手を挙げるが、三橋の頭上で止まった。
そして、阿部の両手が身構えた三橋の背中を抱きしめた。
「っ……ふぇ??」
三橋はあっけらかんな声をあげた。
すると、左頬にかかる温かい息に驚き、軽く左上を向くと、真近に阿部の顔が。
「ッ!!!??///」
そして、阿部と視線が絡んだ。
阿部は真っすぐと三橋を見つめた。
「……お前が…三橋が何で俺にあんなこと言ったのか…言ってくれねぇーと、俺離さないからなっ…//」
阿部が視線を外し、頬を真っ赤に染めていう姿に、三橋は(キュン…)と胸を鳴らした。
「ぅ…ぁ…//」
「…っあぁ?!なんだよっ!//」
「Σひぃっ!!」
三橋は阿部の腕の中でビクビクしながら、口を動かした。
「ぅ、あ、あ阿部くん…最近、あんまり、話さ、ない!!」
あ゙っ?
俺は毎日話してるけど…
いや、田島なら何て察するか…
んー…あっ、
あんまり俺と三橋が話さないってこと…か…?
「そ、れに!!…ま、え…クラス、で女子と…楽しそうに、話して…た……」
はぁ???
クラスの女子と…話したっけ?
え〜と……あ……、
田中さんと北沢さん…
最近話した…つうか、話しかけられたような………
「っで…!!
お、俺……しし、嫉妬…したっ…///
だっか、ら…今日…少し、腹が立って……//」
「っおま〜え〜なぁあ!!!!」
「っひぃいい!!!ご、ごめっ!!!」
すると、阿部は三橋を前に向かせた。
「俺がなぁ!!!お前以外の奴を好きになったり、友達以上の関係を持つわけねぇだろぉ!!!//」
「……………へっ?」
阿部の顔は、さっきよりも真っ赤だった。
そして、小さく、「…くそっ//」と呟いた。
三橋は、今だ意味がわからないのか、ポカンと阿部を見つめたままだ。
「…い、今…なん、て……」
「〜〜っ!!//
だからっ!!お前以外のヤツを好きにならないっ!!お前しか愛してねぇーんだよ!!//」
三橋は阿部の発言に、顔を真っ赤にして、口元を両手で塞いだ。
「…う、嘘だぁ〜っ!!//」
「はぁ!!?何で俺が今更嘘付くんだよ!!//」
「だ、だって…!!!」
「だっても、くそもあるかよ!!!」
そういって、三橋の肩を掴み、引き寄せた。
そして、半ば強引にキスをした。
「っつ//き、嫌いな奴に!!こんなことすると思うかぁ?//」
三橋は魂が抜けたように、動揺が隠せないようだ。
「……ほ、ほんとに……」
「好きに決まってんだろ………バカ三橋…//」
そう言った真っ赤な阿部に、三橋は阿部の右手を握って、小さく「…ごめん、なさい…」と呟いた。
そして、阿部は「っ俺、こそ…//」と左手で口元を押さえていた。
花「はぁ〜…ホント…阿部も三橋も不器用だよなあ…」
栄「まったくだよ〜;;」
泉「アイツら、自分たちの世界に入って、練習のこと忘れてんじゃねーの?」
田「キスしてたぁぁぁ!!!//」
花「田島っ興奮してんじゃねーよ!!//」
水「そーゆー花井も興奮してるよねぇ〜」
花「してねぇーよ!!」
巣「それにしても……」
沖「練習のこと……」
西「みんな忘れてるよねぇ…」
end
――――キリトリ――――
椎梛様よりリクエスト
頂きました(^O^)
*因みにリク内容↓
『アベミハ→(まさかの)
三橋が阿部に対してガ
チギレする…仲直り後
のバカップルにらーぜ
の胸は焼け野原(笑)』
といった感じですが…
期待に添えてない感じ
ぐわぁ←
バカップルの書き方が
わかんな(((←
最後にらーぜたちを無
理矢理登場させてしま
ってすみません…orz
あと追記で、
最後辺りにメンバーが
登場してるのは、一応
休憩中です。
あと!!
最後辺りの巣山と沖と
西広は無理矢理、他の
メンバーに拉致られま
した。←
椎梛様リクありがとう
ございました(^ω^)
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