警告!
最終的に死ネタ。
二人の歪んだ愛。
▲閲覧注意!!
「泉を殺して、俺も死ぬよ。」
浜田は、俺の首を絞める手の力を強めた。
意識が遠退いていく。
息が出来なくなってきたな。
嗚呼、もうすぐあの世か。
これでいいんだ。
これで、いいんだ。
これで………否。
愛への復讐
浜田は大切な人だ。
友達以上、恋人…以上。
まあつまり、恋人だ。
「泉、今日の数学の宿題やったか?」
「まあ、やったけど。」
「頼む!!見せてくださいっ!!」
「は?嫌だ。」
「泉つめてたい…お願いします…!!」
「…じゃあ、最近出来たケーキ屋知ってるか?」
「…あの美味しいって有名な?」
「ああ、あそこ奢りな。」
「えっ!?マジ!!」
「じゃ、田島か三橋に見せてもらうんだな。」
「わ、わかった!!…好きなモノ奢ってやるよ…;;」
「イェーイ!!じゃ、はいよ!!」
そう言って、青い数学のノートを渡した。
浜田は少し悔しそうに、苦笑いしながら受けとった。
こんな関係が長く続けばいいのに。
なんて、可愛いことを思っていた。
けど、そんなに人生は甘いモノではなかった。
「泉くん、私と付き合ってくれませんか?」
隣のクラスの女子に告白をされた。
全くのベタな体育館裏という。
「え?」
俺は、いきなりのことに驚いて聞き返してしまった。
その女子は、顔を真っ赤にさせていた。
「泉くん、好きなんです!!」
「えっ…あ………ごめん…。」
「な、なんで…」
「俺、今部活一筋で、誰かと付き合うとか考えてねーんだ。だから、ごめん。」
「そ、そっか…そうだよね…。ごめんね、いきなり!!」
「いや、こっちこそ。」
「私、泉くんのこと諦める、だから…¨最後にキスさせて¨。」
その発言に、泉は言葉を失った。
すると、その女子は許可なく、泉の肩を掴んで無理矢理キスをした。
そして、すぐに唇を離して、ニコリと笑って走り去った。
「っ…!!!??」
唖然と立ちすくむ泉だけが、淋しく残された。
「えぇー!!!泉、キスされたのかぁ!!!!」
「ちょ、田島っ!!!」
「えっ何なに?」
田島に口を滑らしたのが間違いだった。なんて、後悔はもうすでに遅い。
部室での田島の叫びは、部員全員の耳に焼き付けた。
「泉が誰とキスしたの?」
「隣のクラスの女子だってよ!!」
「田島ぁぁ!!!!//」
「えー怒んなって〜別にいいじゃんかよ〜!!」
「モテますね〜泉くーん!!」
「黙れクソ谷!!」
「ひっでぇ〜!!」
「つか、何?彼女?」
「ちげーよ…何か、告られて、最後にキスさせろとか言われて、無理矢理キスされた……」
「うっわ〜大胆な女子だな、そいつ。」
「えっ泉は、ファーストじゃないよね〜?」
「…………………………。」
「まじかよ!!!」
「うっせー!!!クソレフトォォ!!!!///」
と、田島のせいでみんなに広がり、茶化されてしまった。
まさか、あの時にあいつが見てたなんて知りよりもなかった。
部活帰りは、浜田と一緒に帰ることが多く、今日も一緒に帰った。
しかし、さっきから会話が続かない。
寧ろ、浜田の様子が変であった。
「でさ、田島の奴がな……」
「…泉。」
「?……何だ?」
いつもよりワントーン低い声がどこか気味悪かった。
「今日さ…女子から告白されたってホント…?」
浜田の目は、泉を捕らえた。
その目は、いつも浜田がしない何かを持った、鋭い目だった。
「ああ、まあ。」
「そしてキスしたんだって?」
「あ、あれは…無理矢理、」
「言い訳しないでよ。」
「はぁ!?言い訳じゃねぇ…」
ダンッ!!!!
「ッ!!?」
浜田は、泉の背後に建っていたコンクリートの壁を、泉の横顔すれすれに拳で殴った。
「はあ………」
「…は、浜田……?」
「もういいからさぁ…黙って。」
急に息が詰まった。息ができない。
首元に感じる強い圧力。
下を見ると、浜田の手が俺の首を強く強く絞めていた。
「ぁ……っ!!?」
「泉は…俺だけのモノなのに…何で…何で…!!!!」
ググッ!!
力がまた強まった。
骨が軋む音と共に、酸素が無くなってきた。口を大きく広げて、吸おうとしても喉を通らない。
「ああ、こんな可愛い泉を誰の手にも触れさせたくないよ。」
浜田は笑っていた。
いつもの優しい、大好きな笑顔。
(はま…浜田…)
遠退いていく意識の中、右手で浜田の頬に触れた。
「俺も泉が好き…だから………」
頬に触れていた右手が落ちた。
もう消えそうな意識の中で、浜田は笑った。
「泉を殺して、俺も死ぬよ。」
間違った愛なんて知ってる。
けど、大好きな浜田の笑顔は何でも許してしまう。
嗚呼、バカだよな俺。
けど、浜田。
お前を呪い殺してアゲル。
浜田は死ななかった。
泉の死は、強姦魔による殺人、てきなことで片付けられた。
それから数日後、浜田は学校の屋上から飛び降りて死んだ。
遺書には、死んだ泉への愛が綴られていた。最後の文には、
「俺を呪い殺した俺を呪い殺した俺を呪い殺した、愛してる泉。」と、書かれていたそうだ。
end
――――キリトリ――――
泉は本当に呪い殺した
のでしょうか。
まあ長々と失礼致しま
した。「long novels」
書いてもよかったんで
すが、こちらに書いち
ゃいました。
匿名様に「浜泉」と助
けて貰いました。
ありがとうございます。
← | →