Ofuri long novels | ナノ
06
<三橋side>
(やばい。
部活まだ終わってないのに。
みんな帰っちゃったかな?)
そのあと、女の子の告白の返事は後日にすることにした。
可愛い子だし、優しそうないい子ぽかったので前向きな返事を考えている。
(田島くんに相談してみようかな?)
俺はそんなことを考えながら、
部室へ走った。
部室は思った通り、電気が消えていて、人の気配も感じられない。
(あっ、やっぱり。
みんな帰っちゃったのか。
鍵開いてるかな...。)
部室の扉に手を掛けた。
すると、扉は開いていた。
(あれ?開いてる。
今日は...阿部くんが鍵当番だったよな?
阿部、くん開けといてくれたのかな?)
そして、扉を開けた。
やはり、誰もいなくて、近くの椅子に鍵が乱雑に置かれていた。
(阿部、くんに、明日謝らないと。)
まだ着替えていなくて、早々と着替えを始めた。
そして着替えも終わり、早く部室から出ようとした時。
ガタンと、何かが倒れる音がした。
「ッ!!!??」
三橋は恐る恐る振り返った。
そこには、自分の球を取ってくれる
"阿部隆也"がいた。
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