Ofuri long novels | ナノ




02





さっきまでの快晴は嘘のように、いきなり大雨に見舞われた。

さっきから雷が光り、鳴りを繰り返している。

野球部も勿論、部活動中止。
直ぐさま片付けをしている。



「ったく..さっきまで晴れてたじゃねぇかよ..!」

「早くしろよっ!!濡れるぞ!!」

「泉ぃ!これ持ってくれ!!」

「あいよー!」


いきなりの雨は、俺達を混乱にさせる。

やっとの思いで片付き、
全員で帰りの用意をした。


「雨だなんてついてないよなぁ」

「はーなーいー!!モモカンはー?」

「何か、バイトやシガポと話し合いやらで、今日はそのまま帰っていいだってよ。」

「でもさぁ、こんな天気じゃなぁ..」

「濡れながら帰ろーぜっ!!」

「田島...風邪をひいても知らないからな..」


花井は田島の言動にため息をついた。
他のメンバーも苦笑いを浮かべていた。

そして、いつもと変わらないままガヤガヤとした空気がながれていた。

すると、誰かがあることに気がついた。



「あれ?三橋は?」

栄口はシャツのボタンを止めていた時に呟いた。

他のメンバーも当たり前の存在になっていた三橋のことをすっかりいるものだと思っていた。

確かにどのメンバーの相手、近く、部室の中、何処にもいないのだ。





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