Ofuri long novels | ナノ
13
次の日の放課後。
「なあ!!聞いた!!三橋に彼女ができたんだってよ!!」
「「「「ええっ!!!!???」」」」
部室中に野郎共の悲鳴に近い驚嘆な声が響き渡った。
「まじで言ってんのかよ!!田島!!」
水谷はひっくり返った声で田島に聞き返す。
「ああ、三橋本人が言ってたもん!!」
そう言って、着替え始めた。
他の部員は、驚愕の表情で近くの仲間の顔を見合わせた。
特に栄口と花井は本気で驚いているようだ。
「(えっ!!!あの三橋に...彼女だとぉぉ!!!!)」
「(三橋って..三橋って...本当はすっごくモテるんじゃないのか??!!)」
「おい、心の声が漏れてるぞ、花井と栄口。」
「泉は驚かないのかよッ!!!」
「いや、俺もさっき同じく田島から聞いて、教室で十分に驚いた。」
「てか、彼女ってどんなやつ?
どこのクラス?可愛い?」
「なんか、花井たちと同じクラスの○○さん...?って子らしい。」
「「...あっ!!!??」」
花井と水谷は、互いに顔を見合わせて、三橋の彼女の顔が一致したらしい。
「あの子って!!全く喋らなくて有名な...」
「まあ...しかし...可愛いっちゃ、可愛いけどな...」
「えっ可愛いの??!」
栄口は「可愛い」という部分に食いついた。
そんな栄口に花井は、微妙な笑みを浮かべた。
「まあ、とりあえず!!
三橋がきたら、祝ってやらないとな!!」
田島は、パンツ一丁で腕を腰に当てて叫んだ。
[ 14/39 ][
*prev] [
next#]
[
bkm]