飛行機はそのままに
「あっりゃーまた失敗しちゃったー」
先輩は少し悔しそうに、顔を右手で覆い、天を仰いだ。
「だから、無理だって言ったろーが。」
「えーでもさぁ、もうちょっとだったじゃん!」
「もうちょっとも、くそもねぇーよ。」
そういうと平介に「手間取らせてすまなかったな、平介。」と右手をあげる。
しかしもう一人の先輩は、ニヤリと笑みを浮かべると「また手伝ってねぇ〜」と手を振ってきた。
まったく読めない先輩だ。
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