先輩と先輩と俺




数分後の俺は紙に変なシワが入らないように作業している。ということは、楽しい学校生活を送りたいということだ。

まあ、この先輩を敵に回して、学校生活を楽しく送れるはずがない。


「おー良いセンス持ってんじゃんっ」

「ありがとうございます…」


先輩は満足そうに笑顔を浮かべる。

気がつくと、目の前には相当でかい、完成した紙飛行機があった。


「よっし!早速飛ばそう!」


紙飛行機を3人で壊れないように持つと、フェンスの近くまで持っていく。


「じゃあ、3つ数えたら、飛ばそっか!」


たった1人盛り上がる先輩は、「1、」と数え始める。

「2…3!!」


互いの目を見あって、紙飛行機を手から放つ。

紙飛行機は、ゆらゆらと怪しげに飛んだ。そして、一瞬だけ、風に乗って真っ直ぐ飛んでいく。

しかし、そのあとは風にちゃんと乗りきれずに校庭に落下していった。




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