「っ…お前なんか、!!」


「何だ?言ってみろ。」


「……っ」


四月一日は、百目鬼の言葉に声を詰まらせた。


「…言えない癖に大口叩くな。」


百目鬼はまっすぐ四月一日を見下ろした。
四月一日の顔からは嫌な汗が流れた。

残忍さが浮かぶ冷たい瞳に四月一日が反射して写っている。




愛おしい四月一日。
誰の目にも、手にも触れさせたくない。

盾突かれても、そんなことは自分の感情には全く関係のないことだ。




だから、




「お前の自由に自由なんてない。盾突くことでさえ許されない。ましてや俺を殺すこともな。

 一生をかけて愛してやる。」




end






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