君に噛み殺させる






「あ、べくん……」


「何?」


「噛んで…いい、ですか?」





君に噛み殺される





最近、三橋は変な性癖に目覚めたみたいだ。そう、噛み癖だ。
俺の顔から足先まで、あらゆるところを噛むのが好きらしい。


そして、今日。
部活の休みを使って、三橋を俺の家に呼んだ。

三橋と俺は付き合っている。
今だ、キス止まりなのだが、それが仇になったからだろうか。


「……ぁ、べく…噛んで…いい…?」


毎回、可愛く上目遣いでおねだりされると、理性が揺らぐ。

しかし、三橋は噛んでいると、三橋まで理性が揺らぐらしく、時々強く噛むのだ。それがまた痛い。


「強く噛まないって誓うか?」


俺が嫌に眉を潜めながら、呆れた口調で三橋に問う。


「っ…ち、誓い…ます…。」


三橋は正座をしながら苦い顔をして、犬でいう待ての状態をしている。

そんな三橋の(待ての)姿に、ニヤニヤしながら、折れた。


「はぁ〜…じゃあ…おいで。」


両手を開いて、よし。
三橋は見えないしっぽを振って、阿部の胸の中に飛び込んだ。


飛び込んだ途端、三橋は阿部の顔に口を寄せた。
そして、目の下あたりを甘噛みした。

その次に唇に近付き、貪るようにキスしてきた。


「ふっ……みは……」


「あっぺ…く…!!」


激しいキスの後は、首筋から肩にかけて噛んだ。
そして、徐々に胸に下りていき、胸の飾りを啄んだ。


「んっ…は……」


いつもはしない行動。そして、新たな快楽。

(ヤバイ…食われる…)

なんて、思った時には、もう遅かった。


「っみは…し……やめ……!!!」


「んふ……ふっ……」


三橋はもうとっくに、理性をぶっ飛ばしたようだ。
胸の飾りで遊んでから、一旦口を離した。


「っぁ………!!」


阿部は中途半端に止められた快楽に、嫌に感じてしまった。


「……あ、べくん……?」


「っは……んだよ………」







「……ヤって、いい…ですか…?」



そう言って、俺に有無を言わせる前に、俺のズボンに手をかけた。
ベルトを外しながら、キスをしてきた。

時々、ベルトを外す行為に手を狂わせながら、着々とファスナーに手をかける。



「やめっ……!!」


「こんなに、なって…?」


下を向けば、自分の体の自然な反応に目を塞ぎたくなった。
三橋は、そんな俺の姿にニヤリと笑って、俺の下着を全て下におろした。





「阿部、くん…噛んで…いい、ですか?」





嗚呼、噛み殺される。





end







――――キリトリ――――


…………なんだコレ。
途中からただのエロに
なっちまったぁー(泣)

くっそー!!!←





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