(♭)あけまして×平海
2013/01/08 18:32

平介、教室の前にて。 「あけましておめでとうございます。」「…そんな、あからさま嫌そうな顔で言われても…」「嫌いな相手だとしても、新年の挨拶ぐらいはしなくてはいけないと思ったので。」「あ、そう…そんなハッキリ…」「はい、なので先輩も言ってください。」「…あ、あけましておめでとうございます…?」「今年もまた一年よろしくお願いします。」「(あ、また一年こんな感じなわけですか…)」「先輩はどんな正月をおすごしに?」「んー…寝てた、かな…」「寝正月とは先輩らしいですね…」「そんな海藤くんはどんなお正月を?」「親戚で集まって、みんなでお節を食べ、親戚の子ども達と羽根つきや凧揚げなどをしました。」「へーさすが。」「…しかし、何故か親戚の子たちに『楽しくない!』だの『つまーんない!』だの、遊んであげたにも関わらず不評でして…」「羽根つきとか凧揚げって結構楽しいはずなのにね。」「そうなんです!ちゃんとルールに則った遊び方で相手をしたのに…」「(まあ、なんとなく海藤くんがどんな感じだったかは予想つくけどね。)」「子どもって苦手です…」「まあ、そうだね。」「…さては先輩、あの小さな従兄弟さんを思い浮かべましたね。」「ギクッ…そんなわけないですって!;」「いいえ、先輩はいつもそうですよね。あんな小さな生き物に対して、酷いことばかりしているんでしょう!」「いやいやしてないって;;」「あの哀愁ある背中がめんどくさい…とかそんなこと思っているんでしょう!」「ていうか、何で海藤くんがあの背中を知っているんだよ;;」「僕は先輩のことなら何でもわかりますから。」「うわ、何か知らないけどキリッてしてる…」「ああ、ではそろそろチャイムが鳴ってしまいますので。失礼します。」「…はい、じゃあね。」


鈴「あいつらって仲良いのか悪いのかわかんねえな。」佐「うん。」
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